一本道の先にあるダーウィンに到着。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4000 × 6000
ファイルサイズ:22.13MB
押本龍一、東京品川生まれ。
1982年、2年の留学予定で渡米。1984年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更し広告写真スタジオで働き始める。1991年フォトグラファーとして独立。1995年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移しエンターテインメント関係の撮影中心に活動。2018年より日本とアメリカの二重生活。近年は旅写真にも力を入れている。
オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/
砂漠地帯の孤立した集落に彫刻家が住んでいるようで、集落の外れに鉄の彫刻がポツンと立っている。私がこの集落に到着する前に給油したガソリンスタンドまでは50km以上離れ、その間、店も住宅も一切ない荒涼地帯が続いている。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/1600 秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:45mm
11月の第2土曜日の朝、デスバレーの西にある小さな集落へ向かい、ロサンゼルスから14号線を北上しモハベ(Mojave)まで来ると日の出間近だった。地図上でMojave Air & Spaceportと記された場所に沢山の飛行機が見え、その向こうから太陽が昇りそうだった。私は14号線から逸れ、飛行機を手前に日の出が撮れる場所を探しその時を待った。
日の出間近、飛行機の墓場ともいわれるMojave Air & Spaceportで日の出を待つ。これらの飛行機がまだ飛べるのかわからない。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000 秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:200mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:11.67MB
並んだ飛行機を手前に日の出を撮ろうと待ったが、貨物列車が日の出直前に走って来て停車した。太陽が列車の間に見える位置から撮影したが、この光景もなかなかよかった。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:70mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:8.72MB
日の出を迎えたモハべから146km北上し、US 395沿いのオランチャ(Olancha)で給油の後、395を右折しデスバレーへ向かう州道190号線を東へ約44km走り、ダーウィンの集落へ繋がるダーウィン・ロードの北端へ到達した。私は今まで何度もデスバレーを訪れてはいたが、この道に気づかず通り過ぎていた。集落の存在自体はつい最近知ったばかりなので、ダーウィンと書かれたサインを見て方向が正しいことが確認でき、ほっとひと安心する。
Darwinという文字を目にし、ほっとして写真を撮る。変化の少ない広大な土地では道を見逃すとかなりの距離を無駄に走ることになる。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:25.79MB
この一本道の先に目指す集落がある。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:400 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/640 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:442mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:22.31MB
一本道を3.3kmほど南下した辺りから集落が見えたので、路肩に車を停め眺めのいい高台に登ってみた。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:28mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:27.12MB
州道190号線から一本道のダーウィン・ロードを約9km南下し、迷うはずもない目的地に到着した。2010年の国勢調査では人口43人となっているが、最初に目に入ってきた朽ちた建物を見ると現在の人口はさらに少ないように感じる。私は、この集落の中心地的な存在だとわかる郵便局の前に車を停めた。そして、飾り気のない男が、郵便局のアメリカ国旗の高さを調整し小さな郵便局の建物の中へ入って行ったので、私も男を追うように建物の中に入り挨拶程度の会話を交わした。
朽ちた建物が出迎える。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:15.40MB
暖かい色の外光が郵便局で働く男の目に写りこんでいた。カラーモードは「ティールアンドオレンジ」を選択。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:500 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/320 秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:17.72MB
ダーウィンは、銀と鉛の発見に伴い1874年頃から人が住み始め、郵便局が1875年に開設され、鉱山で一時はかなり栄えた。1926年、西からデスバレーへ行くアイヒバウム有料道路(Eichbaum Toll)が開通し、有料道路へはダーウィンを経由したので旅人で賑わった。1933年にデスバレーが国定公園に指定され(1994年に国立公園に昇格)、公園への無料アクセスを可能にするため有料道路が廃止され、1937年に新しい道が開通するとダーウィンを経由する必要がなくなりタウンは孤立していった。
図書館?本を読む時間は多そうな集落だ。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/4000 秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:17.51MB
彫刻が置いてあったが、物造りに集中できそうだ。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:17mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:25.85MB
昔の郵便局。ガソリンのポンプがあるがガソリンスタンドも兼ね、かつてデスバレーに行く前にここで給油したのだろうか。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:28mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:19.69MB
塗装が剥げてはいるが、まだまだしっかりとした建物。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:23.76MB
フラッシュEF-630使用し影の部分を起こしてみた。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/15秒 | 絞り値:F22 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:10.11MB
まだ使用されているのか分からないダンスホールの軒下からの撮影は広角レンズの出番だった。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:14mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:8.22MB
割れていないヘッドライトにフォーカスした。ボケを活かした写真を見ると置き去りにされた廃車が生き返るように思えてくる。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/8000秒 | 絞り値:F1.8 | 焦点距離:105mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:14.31MB
集落西の外れの風景。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:25.96MB
郵便局に再び戻ると3人の住人が集まっていた。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:14.07MB
集落の中心地である郵便局前から西の風景。傾いた道標も味がある。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/2500秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:13.55MB
銀と鉛の発見により、1874年頃からこの地に人が住み始めたようだ。集落の少し手前にあるここは、その関係の精製工場の社宅跡だろうか。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:18.80MB
来る時に登った高台へ帰りも登り、動画で撮影してみた。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
一本道のスタート地点に戻り、ダーウィンに別れを告げる。
使用機材:SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:45mm | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:6000 × 4000
ファイルサイズ:24.97MB
昔、デスバレーに入るにはダーウィンを経由し、東にあるダーウィン・ウォッシュまで山を越え、そこから始まるアイヒバウム有料道路(約57km間)を走り、デスバレーのストーブパイプウェルズに到達した。かつて多くの旅人が立ち寄ったタウンの現在は、世の中から孤立し時間が止まっているかのようだ。郵便局に働く男は、ここに住む前はカーメルに住んでいたと言った。カーメルは、カリフォルニア州モントレー郡の海岸にある景観の美しさで有名な街だ。美しいモントレー半島から、海抜1,460mの孤立した砂漠の集落へ移り住んだ理由はなんだったのだろうか。小さな郵便局で静かに働く男の瞳を見ていると尋ねる気にはならなかった。
※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(DNG)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。