使用機材:SIGMA dp1 Quattro | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3616 x 5424 | ファイルサイズ:20.78MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:19mm
押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。
オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1250 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:600mm
10月3週目の週末、日本に一時帰国した私は妹夫婦が暮らす神奈川県三浦郡葉山町に滞在し、帰国した翌朝から森戸海岸周辺を散策した。毎日は見られないという富士山の上の方には、すでに雪が少し見えていた。森戸海岸南端部には相模湾に突き出るような部分があり、そこは森戸大明神の境内となっている。境内の横には低山から流れてきた森戸川が相模湾へ注ぎ、潮が満ちてくると海水が川に入り込んで河口付近の水位が上がる。私は10月から11月の秋晴れの海岸をよく歩いた。
使用機材:SIGMA dp2 Quattro | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 x 3616 | ファイルサイズ:15.50MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.49MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:23mm
使用機材:SIGMA DP3 Merrill | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.50MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50mm
諸事情で日本滞在は大幅に延び、12月に入って雪に覆われた富士山を森戸海岸から何度も見ることができた。森戸海岸の少し南の真名瀬海岸からは、赤い鳥居が立ち龍神が祀られている名島、裕次郎灯台(正式名称は葉山灯台)として知られる高さ約11mの白い灯台、雪を被った富士山、この辺りを語るのに欠かせないポストカードのような光景を撮影することができた。
使用機材:SIGMA DP3 Merrill | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.20MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.77MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/40 秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:192mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.93MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:600mm
12月の中旬を過ぎると朝晩はめっきりと冷え込むようになり、海岸で見かける人々の服装は冬支度になった。冬物を持って来なかった私は、義弟から服を借りて海岸を歩いた。沖合には裕次郎灯台が建ち、森戸神社の裏手には記念碑も建つ。俳優、故石原裕次郎はこの地を愛したそうだが、海に出ない私でもこの海岸に惹かれはじめていた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.81MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F13 | 焦点距離:35mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.97MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/10 秒 | 絞り値:F18 | 焦点距離:135mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.22MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:300mm
手にして間もない超望遠ズームレンズのハイエンドモデルを持ち、朝と夕方海岸へ出る。この頃になると森戸海岸は自分の庭のような気がしてくるぐらい何度も歩いていたが、新レンズを持つと見慣れてきた風景も少し違った撮り方をしたくなり、それまで何度か見ていた光景が新鮮に見えてきた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.65MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.8 秒 | 絞り値:F22 | 焦点距離:150mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.75MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:600mm
この日は東京へ出た。朝、高倍率ズームレンズをカメラボディに付け、森戸海岸を歩き葉山マリーナの手前で海岸から離れて逗子駅まで歩く。東京から逗子駅に戻ったのは午後3時過ぎだった。森戸海岸周辺に住む人はバスを利用するのが普通だと思うが、ビジターの私には歩きが新鮮だ。「日本ヨット発祥の地」と刻まれた碑が建っている葉山港に到着したのはまだ4時前だったが、太陽がかなり低い位置にあり、この滞在中に日が短くなったのだと実感する。海岸を歩き小高くなった森戸大明神の裏手に出ると、神社の公式ページに『源頼朝公が衣笠城に向かう途中、森戸の浜で休憩した際、岩上の松を見て「如何にも珍しき松」と褒めたところ、出迎えの和田義盛は「我等はこれを千貫の値ありとて千貫松と呼びて候」と答えたと言い伝えられています。』とある形のよい松が、陽が沈み赤い西の空にシルエットとなっていた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.99MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:80mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.52MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:135mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.66MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:80mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.96MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:18mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:4.73MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:42mm
翌朝も快晴だった。天皇誕生日の朝、森戸神社南側には、相模湾の向こうに見える富士山にレンズを向ける人の姿を5、6人見かけた。夕方まで相当な数の人がカメラを持ってここに集まってくると思われた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.38MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:80mm
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.01MB | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:80mm
森戸大明神の公式サイトによると、永暦元年(1160年)、平治の乱に敗れ伊豆に流された源頼朝は、三嶋明神(現在の静岡県・三嶋大社)を深く信仰し源氏の再興を祈願した。治承4年(1180年)、その加護により旗挙げに成功し天下を治めた頼朝は、鎌倉に拠るとすぐさま三嶋明神の分霊を鎌倉に近い葉山に歓請したとのことだ。私は、そんな謂れを知らなくてもこの海岸周辺に十分な魅力を感じた。
※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。