どこを歩いてもレンズを向けたくなる風景に出会えた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:24mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 × 4704 | ファイルサイズ:12.44MB
押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。
オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/
赤い砂岩の上に座る少女が手を振った。1935年ネバダ州で最初に州立公園に指定された「Valley of Fire State Park」は、恐竜が生存していた1億5000万年以上前の時代、巨大な砂丘のシフトにより形成され、その後の大規模な侵食により出来上がった赤い岩が訪れる人々を魅了する。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:135mm
3月末、ラスベガスに向いフリーウェイ(I-5)を北上した。LAから交通量の多いフリーウェイを走って来るとローカルな道に出たくなり、デスヴァレーに繋がる海抜287mのベイカーから42㎞ほど北東へ走った所でフリーウェイを下りCima Rdを南下した。モハーヴェ砂漠の中でもジョシュア・ツリーが最も密集して生息しているエリアを走りシーマ(Cima)に到着する。そこからガタガタになった部分が多いMorning Star Mine Rdを北東へゆっくりと走り、Ivanpah Rd、Nipton Rdと繋いでフリーウェイ(I-5)に戻りラスベガスに入った。
海抜1,273mのシーマから南西へ約30km離れた海抜648mのケルソー間(Cima Grade)に繋がる線路を眺める。 内蔵ストロボを発光して踏み切りのサインを浮かび上がらせ、午後の空気感にセピア調を選択。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200 秒 | 絞り値:F13 | 焦点距離:50mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:6.88MB
ガタガタ道のMorning Star Mine Rdをゆっくりと走る。
使用機材:SIGMA dp1 Quattro | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:19mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 × 3616 | ファイルサイズ:17.20MB
真っ直ぐに伸びた道はいつ走っても気持ちがいい。超望遠ズームレンズをしっかりホールドし、好みの焦点距離に素早く調節して撮影。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:373mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:11.79MB
4月に入った早朝、ラスベガスのホテルでチェックアウトを済ませ、フリーウェイ(I-5)を北上しヴァレー・オブ・ファイアー州立公園に繋がる道(Valley of Fire Hwy)を下り東へ走る。ホテルを出て1時間、州立公園内に入ると陽が昇った。公園の入り口にはパークレンジャーの姿はまだなく、小さな封筒に車の登録番号等を書き込み、公園使用料10ドルを入れてセルフ・レジストレーションを済ませる。
ヴァレー・オブ・ファイアー州立公園へ入り日の出を迎え、期待感を持って炎の谷へ下って行く。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:35mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:6.54MB
公園の入り口付近で朝陽を浴び風に揺れるDesert Marigold。フラッシュ(EF-610 DG SUPER)を発光させ、自然光に加えた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60 秒 | 絞り値:F16 | 焦点距離:135mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:10.83MB
谷底に下りて来ると岩山が朝陽を受けていた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:35mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:9.77MB
西のエントランスから公園内に入って間もなくヴァレー・オブ・ファイアーロードからループになっている道に入る。大きな公園の中でとりあえず小さなループから見ようかと思い走り出したループは中味がとても濃く、一日中いても飽きないと思わせてくれた。
陽が昇ってしばらく出ていた雲が切れ、赤い砂岩が朝陽に染まる。
使用機材:SIGMA dp2 Quattro | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:30mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 × 3616 | ファイルサイズ:26.70MB
岩にはいくつもの穴が開き、人が中に入れるものもあった。フラッシュ(EF-610 DG SUPER)を背にした岩肌に当てバウンス撮影をして、周囲の色と違和感が出ないように空洞内を明るくした。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/13 秒 | 絞り値:F16 | 焦点距離:8mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:9.44MB
キャンプ場の入口付近にある巨大な岩の彫刻に見えるプードル・ロック。
使用機材:SIGMA dp3 Quattro | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 × 3616 | ファイルサイズ:18.69MB
付近まで登るのが禁止されているアーチ・ロックの裏側に回ってみた。
使用機材:SIGMA dp3 Quattro | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 × 3616 | ファイルサイズ:21.64MB
朝吹いていた風もおさまり、あまり揺れないDesert Marigold。赤い岩と青空を背景に大口径望遠マクロレンズで撮影したが、同じ花でも時間帯が変われば写りも随分違うものだと思った。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:180mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:7.47MB
先住民族は、槍を遠くに投げやすくするためにアトラトルと呼ばれる道具を使用したが、その様子を描いたペトログリフがあるアトラトル・ロック(Atlatl Rock)と呼ばれる岩は巨大だった。設置されている階段を登りペトログリフを見たが、そこにはおさまったと思った風が強く吹き抜け、大地には風が通りぬける目に見えない道があるのかもしれないと思った。ペトログリフは巨大な岩の裏にも描かれていて、風で舞う赤い砂がレンズを直撃するも砂地を歩き回り、車に戻るとカメラ汚れを掃った。
巨岩の裏に回ると地面は赤い砂、周囲は赤い岩に囲まれていた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F16 | 焦点距離:8mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:13.16MB
ペトログリフに「オールマイティレンズ」で迫ってみた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM Contemporary | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F11 | 焦点距離:80mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:18.90MB
期待した以上の内容が見られたループからビジターセンターで小休止した後、ビーハイブス(Beehives)と呼ばれるみつばちの巣を連想させる岩が点在するスポットに立ち寄った。強い陽射しの下では気温も上がり春というより夏に感じたが、異なる時間に堆積された地層が見られる風景の中、子供だけでなく大人も岩に上がり楽しそうだった。早朝ほとんど見なかった訪問客の数は大幅に増え、エントランスには何台もの車が並んでいた。大きな州立公園の西のエントランス付近を散策しただけだったが、ユニークな地形を堪能した私は、時間的な制約もあり公園を出てラスベガスを通り越し、LAに向った。
ビーハイブスと呼ばれる岩。
使用機材:SIGMA dp3 Quattro | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:5424 × 3616 | ファイルサイズ:24.87MB
ビーハイブスに上がってみた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160 秒 | 絞り値:F16 | 焦点距離:28mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:16.55MB
朝と全く違う風景に見える炎の谷を見下ろし、公園を後にした。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125 秒 | 絞り値:F16 | 焦点距離:24mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:16.70MB
ネバダ州からカリフォルニア州に入るとすぐに太陽光発電施設が目に飛び込んで来る。この世のものとは思えない光りを放つ施設には近寄らず遠くからレンズを向けた。
使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM Art | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000 秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:300mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 × 3136 | ファイルサイズ:6.83MB
仕事とプライベートでラスベガスには何度も出向いたが、巨大な街から車で1時間の距離にあるヴァレー・オブ・ファイアー州立公園へは今回はじめて足を踏み入れた。一番いい季節だったこともあるが、予想以上に中味が濃くいい時間を過ごせた州立公園は、まだ見る所が沢山残っている。これから暑くなるが、この周辺に来る際は日中の暑さを避けて是非また訪れてみたい。
※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。