使用機材:SIGMA SD1 + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:7.03 MB
押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。
オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:164 mm
クリスマスが終わり、2011年も余すところ数日となった早朝、海に真っ直ぐにつながる道(Manhattan Beach Blvd)を西へ走る。東の空は微かに明るくなってきているが、前方の西の空はまだ真っ暗だった。海岸に近づくと小さな丘を上って下り、交差点を過ぎるとビーチまで下り坂になり、そのまま入って行けそうに見える桟橋(Manhattan Beach pier)が、海岸から西へ伸びている。サーファーの車がすでに数台停まる駐車場から、クリスマスのイルミネーションがまだ残る桟橋を歩き、カフェと小さな水族館が建つ桟橋の先端まで行き、朝陽を待つ。待つと長い日の出はこの朝も同じで、太陽の光りはなかなか桟橋には届かない。陽が昇ると鳩がいっせいに飛び立ち、桟橋の下から聞えてくる波の音も一段と大きくなったように感じる。
使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.74 MB
翌日の夕方、再びマンハッタンビーチへ出かける。暖かく穏やかだったこの日、夕方の海にはいつも通りサーファーが波に乗り、多くの人が桟橋から夕焼けに染まった西の水平線を眺めていた。
使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F3.2 | 焦点距離:139 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.60 MB
使用機材:SIGMA SD1 + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.87 MB
翌朝、陽が昇る前にマンハッタンビーチの南、ハモーサビーチに出かける。海に伸びたコンクリートの桟橋が太平洋に向って伸びている。アスファルトに舗装された桟橋の上を歩き始めると、遠く見えない向こう岸に向かい、長い橋の上を歩いているように感じる。桟橋の半分ぐらいまで歩いて行くと、ようやく桟橋の上にいると感じ、桟橋の先端まで来ると数人の釣り人が釣り糸を海に垂らしていた。釣り人は様々な帽子を被り手袋をはめ、皆無言で海を見つめていた。釣り人のひとりに話しかけると、「ここから南のレドンドビーチにもよく行くけど、最近は釣り人が多いからここに来ることが多くなったよ」と日焼けした釣り人は言った。
使用機材:SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.82 MB
使用機材:SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:2640 x 1760 | ファイルサイズ:4.22 MB
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:29 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.68 MB
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:25 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.79 MB
朝晩は多少冷え込むが、日中は太陽が出てさえいれば半袖でいられる温暖な南カリフォルニアの海岸線に住むありがたさを、毎年冬になると感じる。この日、サンタモニカ湾沿いのビーチシティであるマンハッタンビーチ、ハモーサビーチ、レドンドビーチの海岸を一日かけて歩くことにした。
ハモーサビーチから北に行き、マンハッタンビーチの北部、27丁目と26丁目の間にある駐車場に車を停める。駐車場から海に背を向け、約100 mぐらいの斜面を上り、緑の芝生が美しい公園(ブルースズ・ビーチ Bruce's Beach)の一番高い所から、ビーチと太平洋を見下ろす。
1900年代の初めの南カリフォルニアで、ブルースズ・ビーチは、アフリカ系アメリカ人へのアクセス制限のない数少ないビーチのひとつだった。そこにはビーチリゾートが建てられた。しかし、1920年代から1930年代にかけて、人種摩擦の結果としてこのプロパティは閉鎖された。プロパティの一部は市の公園になり、何度か名前を変え、2006年6月に市によってブルースズ・ビーチと名前を変更した。公園の名前は、1900年代のはじめにアフリカ系アメリカ人として移り住み、黒人のためのビーチリゾートをつくったチャールズ・ ブルースとウィラ ・ ブルース(Charles and Willa Bruce)に因んでいる。
使用機材:SIGMA SD1 + 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:モノクローム | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:10 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.81 MB
公園から朝の空気が清々しいビーチまで下りると、体を鍛える人々が集まっていた。
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:86 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.66 MB
使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/2000秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:214 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.66 MB
使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:400 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.29 MB
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:22 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.40 MB
マンハッタンビーチの北、ブルースズ・ビーチから、この朝、日の出を迎えたハモーサビーチまでの約2.5マイル(4 km)を歩いて来るとランチタイムになった。ビーチ沿いにはアスファルトの道もあるが、ほとんどの区間、私は砂の上を裸足で歩いた。額からは汗が流れ、レストランに入るとすぐにトイレで顔を洗い、アイスティーを何杯も飲む。
使用機材:SIGMA SD1 + 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:13 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.81 MB
海岸と並行して走るハモーサ・アベニューと桟橋から伸びるピア・アベニューに、レストランやお洒落な店が建ち並ぶハモーサビーチから砂浜を南に歩いて行き、レドンドビーチのキングスハーバーまで来ると、急に霧が出始めた。それまで快晴で、歩くと汗もかいた海岸の気温はどんどん下がっていった。海岸線の風景にあまり受け入れたくない発電所も、濃い霧に包まれた。
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:101 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:4.73 MB
使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:120 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.01 MB
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/80秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:45 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.33 MB
使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/30秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:200 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:3.89 MB
ビーチから車で10分の距離に住んでいてもビーチに長居をしたことがなかったが、この日、陽が昇る前から暗くなるまでビーチで過した。レドンドビーチから車を停めたマンハッタンビーチまで歩いて戻る体力が残っていなかった私は、タクシーを拾った。冬だというのに汗までかいて歩いたが、午後から急に霧が出てサンセットの前に暗くなり、夕方は冷え込んだ。
暖かい日差しに遊ぶ人々、夕焼けに赤く染まった桟橋、それらの平和な光景が、遠い昔に見た光景に思えた。冬の短い一日だったが、日の最後は霧に包まれたため、長い一日になったようだ。
※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。