第53回:冬のデスバレー南部へ(後編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第53回:冬のデスバレー南部へ(後編)

1万年前に干上がったマンリー湖は、最大時は長さ80マイル(130km)、幅6から11マイル(9.6から17.6km)、深さ600フィート(180m)の湖だった。その湖底だった砂漠に、2匹のコヨーテを見た。 近づくと逃げてしまうので、距離を保ちながら高倍率超望遠ズームレンズをいっぱいに伸ばし、左肘をわき腹につけてレンズをホールドし、右手の人差し指で静かにシャッターを押す。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:500 mm

数年前に訪れたときは砂嵐でテントが吹き飛ばされそうになり一睡もできなかったが、この夜のデスバレーは風もなく穏やかだった。街はまだ帰宅の車で混雑している時刻、私は少々難しい本と共に寝袋に入り、数ページを読むとすぐに寝込んでしまった。しかし、寒さで何度も目が覚め熟睡できなかったのは、寝酒が足りなかったようだ。
翌朝、まだ誰も起きていないキャンプ場で静かにテントをたたみ190号を南下し、公園内で日の出と日没を眺めるのに最も有名なザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)に向った。
駐車場からポイントまで登ると日の出まであと30分ほどあったが、すでに3人のフォトグラファーがカメラを三脚に乗せてその瞬間を待っていた。私も日の出を撮る準備をして辺りを見回すと、そばにいた物腰の柔らかい50歳代の男性が、「そのカメラ、どうですか?」と話しかけてきた。「いいですよ。あなたのカメラは?」と返すと、「実は最近変えたばかりです」と言うので、「前のよりいいんですか?どのカメラがいいんですかねー?」と彼に訊くと、「今あなたが手にしているカメラがあなたにとってベストなカメラだと思いますよ。そう思いませんか?」と彼は言い、笑みを浮かべ年季の入った三脚に手を置いた。「そうですね」と私は答えた。
西のパナミント山脈に朝陽が差し始めるとフォトグラファーは10人ほどに増え、いっせいにそれぞれのカメラで写真を撮りはじめた。

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ザブリスキー・ポイントから、朝陽がパナミント山脈に差し始めた西を見る。ポイントの名前は、ガラスなどの材料になるホウ砂を採掘する会社(Pacific Coast Borax Company)の副社長でマネージャーだったChristian Brevoort Zabriskieに因んでいる。

使用機材:SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.61 MB

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マンリー・ビーコン(Manly Beacon)と呼ばれる縞模様の堆積岩(Sedimentary Rock)に朝陽が届く。堆積岩の名は、1849年にデスバレーを渡ろうとして立ち往生したグループの一員だったWilliam Lewis Manlyに因む。ManlyはJohn Rogersと共にモハビ砂漠を超え、往復500マイルを歩いてこの地に戻り、グループを導いた。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:137 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.04 MB

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干上がった湖の体積物でできている小高い丘の上に立つカップルと私の影。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.46 MB

陽が昇って明るくなると、写真を撮っている人たちはザブリスキー・ポイントから離れて行った。陽が昇る前にたたんでテントのないキャンプ場に戻り朝食をとると、公園内のメイン道路のひとつバッドウォーター・ロード(Badwater Road)を南下し、良く舗装されたアーティスツ・ドライブ(Artist’s Drive)を走った。色鮮やかな丘の間を歩いていると、丘が大きなカンバスに見え作者に会いたくなる。

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全長25フィート(7.6m)以下の車が通り抜けを許可されているドライブコースは、9マイル(14.5km)のよく舗装された一方通行のループ。

使用機材:SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:13.19 MB

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いくつもの色が描かれた火山堆積物の丘は、果てしなく続いているように見えた。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:16.94 MB

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絶妙なタッチで描かれた丘の斜面に大口径望遠マクロレンズを向ける。

使用機材:SIGMA SD1 + APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:15.06 MB

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ループも終わりに近づいた地点。岩が転がる丘を超広角ズームレンズで見上げながら撮る。

使用機材:SIGMA SD1 + 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:12 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.74 MB

バッドウォーター・ロードに戻るとさらに南に行き、デビルしかゴルフがプレイできない土地という意味から、デビルズゴルフコース(Devil’s Golf Course)と呼ばれるギザギザし尖がったが岩塩が続く巨大な領域に立ち寄る。

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明るい空の反射で路面が眩しい道の真ん中に立ち、これから走る道に大口径望遠ズームレンズを向ける。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:157 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.16 MB

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風と雨によって浸食された岩塩が続く。私の目には波が固まり静止した海にも見えた。

使用機材:SIGMA SD1 + APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 |
ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:13.99 MB

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雨が降ると通行止めになることが多いデビルズゴルフコースに繋がるダート道。
バッドウォーター・ロードから大口径望遠ズームレンズを構える。

使用機材:SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1250秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:300 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:10.43 MB

岩塩の海からバッドウォーター・ロードを少し南に行き、ダート道(Natural Bridge Road)を走る。道の行き止まりの駐車場に車を停め渓谷のナチュラル・ブリッジ・トレイルを歩きだす。緩やかな上りを10分ほど歩くと、ナチュラル・ブリッジに到達した。砂地のトレイルをさらに奥へ進むと岩の壁が目の前に現われ、これ以上進めないように見える。カメラバックが邪魔だったが、気合を入れて岩を登りきると、直接陽光の届かない狭い渓谷になっていた。
大きな岩の下を潜り、さらに奥に歩いて行くと、道具なしではとても登れそうもない大きな岩壁にぶち当たった。岩の壁が迫る狭い空間は、時が止まり世間が遠くに思え、立ち止りしばらく動かずにいると岩と一体になってゆく。もう前には進めないそこで渓谷歩きの挑戦は終わりにし、ゆっくりと歩いて引き返した。

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歩いてきたトレイルを振り返る。ほとんどの人はここから戻って行った。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:11.60 MB

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ナチュラル・ブリッジから奥に歩いて行くと、表面が滑りやすい岩が現れる。この先に行くともう誰にも会わなかった。登るより降りるほうが滑って怖かった。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:日陰 | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:12.29 MB

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大きな岩の下を潜り、上り歩いてきたトレイルを振り返る。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:日陰 | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:16.06 MB

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バッドウォーター・ロードに戻るダート道から南西方向を眺める。岩が転がり、干上がった白く眩しい塩湖、草木はほとんどなく、広大な荒野から抜け出そうとする者を阻むような高い山脈。私にとって「これがデスバレー」と感じる風景が広がっていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:13.59 MB

ナチュラル・ブリッジから少し南下し、デスバレーを象徴する地形のひとつで北米で最も海抜の低い地点(海抜マイナス282フィート、マイナス86m)のバッドウォーター盆地(Badwater Basin)を歩く。眩しい塩類湖底(Salt Flat)に来ると、若い女性パークレンジャーが、ガイドツアーをスタートするところで7,8人のグループの前で 「ここの水は飲めない水だと知らせるため、警告としてバッドウォーターと呼んだんです」と話し始め、「気分が悪くなった人は気にせずグループからいつでも離れて下さい」と言ったが、昨夜の寒さがうそのように強い陽光に額から汗が落ち、冬のこの日でもここにあまり長くはいられないと思う。

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表面は硬く、凍りついた雪の上を歩く感じがする。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:16.22 MB

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でこぼこしている塩類湖底(Salt Flat)の表面を、大口径中望遠マクロレンズで真上から撮る。

使用機材:SIGMA SD1 + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.38 MB

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年間平均降水量1.9インチ(48mm)で、年次蒸発速度150インチ(3800mm)の地に水があるのが不思議に思えたが、巨大な帯水層(Aquifer、地下水を含む多孔質浸透性の地層)が低い土地の表面に現れていると、資料に説明されていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:12.94 MB

Salt Flatから車に戻り水を喉に流し込むように飲むと、まだ行ったことがなかったバッドウォーター盆地の南に向かい、南北に細長いデスバレーの東端を走り出した。右手にはバッドウォーター盆地の続きの干上がった白い土地が見え、左手にはアマゴサ山脈(Amargosa Range)がすぐそばまで迫っている。緩やかなカーブを過ぎ、道が南へ真っ直ぐに伸びたところから、眩しい平原に小走りに動き回る1匹のコヨーテが見えた。路肩に車を寄せてよく見ると、少し距離をおいてもう1匹、ペアーのようだった。そして1匹のコヨーテが車に近づいてきた。後方座席に置いてあるカメラバックの中に手を伸ばしカメラをつかむと、脅かさないように車の中から数枚の写真を撮る。さらにコヨーテを撮ろうと車のドアーを開けた瞬間、後ろに下がって行った。もう1匹は道を横切りアマゴサ山脈の斜面へ移動した。気が付くと2匹のコヨーテは、西と東に分かれ、同じような距離から私を用心深く見ていた。しばらくすると、山脈斜面にいたコヨーテが道を渡り2匹は再び一緒になり、餌を貰えないと分かると私から離れ、もうこちらの方を見なかった。私も近づくことはせずその場を去った。

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車に近づいてきたのは、車から餌を投げ与える人間がいるからだろう。少しの時間だったが、動かずじっと私を見ていた。コヨーテの影を和らげた白い車が、コヨーテの目の中に鮮明に映っていた。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:101 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:11.49 MB

息づかいも聞える近距離で見たコヨーテの無表情な目が、なかなか忘れられずに南へ走ると、青い空が映り込む小さな池が見え、周囲には小さな草木が生息していた。飲める水なのか分からないが、生命を感じる池に安らぎを感じ路肩に車を停めて池まで歩く。

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枯れた草の上を歩くと、ガサガサと乾燥した音がした。
周りに草木が生息していた池まで歩いていくと、ぬかるんだ土地に足がもぐる。この水も地下から湧き上がってきたのだろうか?

使用機材:SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/100秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:1760 x 2640 | ファイルサイズ:6.55 MB

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よくある水辺の風景も貴重なものに見え、草木に触れたくなる。

使用機材:SIGMA SD1 + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 |
ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.41 MB

さらに南へ走り、鉱山の町跡アシュフォードミル(Ashford Mill)に立ち寄り、そのまま道なりに東へ走りデスバレーを後にした。

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オーダーした倍のセメントが届いたため厚い壁を作った100年前の建物の跡。X3 Fill Lightとコントラストを上げ、夕陽に影になった廃墟を描写。

使用機材:SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 |
ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:63 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.80 MB

暑い夏を避け、よく舗装された道を車で走れば誰でもデスバレーの風景を楽しむことができる。しかし、何度か足を踏み入れた私は、来る度に大きな課題を残した気になり、この地を後にする。あまりにも広大で極限とも言える土地、ゴールドラッシュ時代の足跡、それらを理解するには長い時間が必要なのだと思う。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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