第69回:秋の富山を散策(前編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第69回:秋の富山を散策(前編)

富山平野の南、常願寺川沿いの集落から標高559mの尖山(とがりやま、とんがりやま)を見る。人工的につくられたピラミッドだという説もある尖山は低山だがよく目立ち、この辺りを訪れる者は見逃すことはないだろう。私は静かな富山県の集落越しに、円錐形の低山にレンズを向けた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:95 mm

10月、日本に一時帰国中の私は、富山出身の友人Kに誘われ、生まれてはじめて富山県に行く機会があった。Kの友人で、地元に住むEさんとの待ち合わせ場所である富山市内のコンビニに到着したのは、朝の8時過ぎだった。この日休みを取って富山を案内してくれるEさんの車は間もなく現れた。「アメリカに住んでいる人が行ったらおもしろいと思う場所へ案内して」とKに伝えておいたのだが、2台の車は、Kが今年の春、富山を訪問した際、呉羽丘陵で会ったという自営業の男性を訪ねた。富山の歴史を研究し、昆虫好きな男性は、我々を気さくに出迎え、歴史ロマンを語り出した。次々出てくる突飛な話しに、私はポカーンと聞いていたが、Eさんも興味と知識があるようで話は盛り上がった。そして、その話を参考にした旅に出たのはお昼を過ぎていた。ランチを食べる時間もなく向った先は、富山平野を二分する呉羽丘陵東の中腹にある人影のない小さな神社で、Kが今年の春、男性に出会った場所だった。

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畑の中に住宅が建つ風景の中を走って行くと、呉羽丘陵に突き当たり、車を停めて丘陵を登り始める。神社までの参道はトレールの入り口のようで、15,6本の竹製とアルミ製の杖が並んでいる。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:16.02 MB

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竹薮を通り抜け登っていくと鳥居が見えくる。雨でぬかるんでいたが、しっかりと作られた階段は、急斜面の参道を登るのに苦にはならない。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.3秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:18 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:16.04 MB

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平成元年の奉納と書かれた鳥居を潜り抜け、雨を吸い込んだ紙垂(しで)にこの日の空気感を感じ、振り返りシャッターを押す。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.3秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:17.26 MB

参道に登りひっそりとした本殿にたどり着く。本殿前は小屋になっていて雨に濡れずに参拝ができた。鈴緒(すずお)を掴んで鈴を鳴らすと、素朴な音色が小さな境内に響く。神社は、御皇城山皇祖皇太神宮(おみじんやまこうそこうたいじんぐう)といわれる。御皇城山(おみじんやま)とは、現在の呉羽丘陵を指す。本殿前の小屋に掲げられた看板には神社のいわれが書かれてあり、敷地は呉羽丘陵の周辺まで広がり聖地とされ、110m×113mの本殿と230m×220mの大神殿が建てられ、東西南北には大きな鳥居が建っていたことも書かれてある。さらに、世界の聖人達がこの地を訪れたことが書かれ、私はここでもポカーンとなる。

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年季の入った鈴緒(すずお)に大口径中望遠マクロレンズを向け写した写真を拡大すると、鈴を鳴らした時の手の感触が蘇る。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1.0秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.12 MB

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本殿の屋根が光っていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1.0秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.33 MB

神社から、私は地元に住むEさんの車に乗り込み、2台の車は富山平野を南西に南砺市上松尾(なんとしかみまつお)まで移動した。Eさんは車内で富山の美しい土地と不思議な場所について熱く語り、1時間半ほど走ると山道を上って狭い道に入り行き止まりになった。車を停めて雨の中を歩き出すと、地面から高さ50m以上はありそうに見える巨岩、天柱石が見えてくる。

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森の中に頭を出す天柱石。雨がレンズに降りかかり、すばやくシャッターを押す。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/15秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:17 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.66 MB

山の斜面に突き刺さったような天柱石の下を通りすぎさらに歩いて行くと、木々に囲まれてはいるが、少しひらけたように見える土地に出る。何かの活動が行われたと感じる土地は、心が妙に落ち着き、周囲を見回すと大きな石が目を惹く。石に近づくと石には穴が開き水が溜まっていて、誰かが意図的に削り掘ったように見え、さらに石の腹には文字が掘り込んである。

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みどり深い森。苔に覆われた石に刻まれた文字は、何を意味するのだろうか。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.6秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:23 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:21.10 MB

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緑の森で、上から4分の3が赤くなって一際目立っていた実。アオマムシグサの実のようだ。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.8秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.86 MB

友人Kは車に戻ったが、Eさんは天柱石の横から森の斜面を登り、天柱石の高さとほぼ同じレベルまで上がっていた。Eさんは、「天柱石の上に祠(ほこら)が見えますよー」と、うれしそうに言った。私も彼のいるところまで登ってみると、確かに木々の合間から小さな祠が天柱石の上に見える。岩肌に垂れ下がるロープ もかすかに見えるが、祠が建つ天柱石の上まで登るのはかなり難しいそうで、命がけと言っても大げさではない。

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足場の悪い森を登り、天柱石と同じレベルまで上がると、秋の色に染まりはじめた葉の隙間から祠が見えた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/20秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.60 MB

Eさんは、祠にレンズを向ける私を残し、何も言わず車に戻り、役目を終えたかのようにその場を去った。私が車に戻ると、Eさんは仕事があるので帰ったと友人Kは言った。

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車を停めた場所まで戻り、江戸時代に、天に向かってそそり立つ石として「天柱石」の名前が付けられたという南砺市指定文化財の天柱石を振り返る。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/15秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:14.25 MB

Eさんが去った後、私と友人Kは、天柱石に来る途中に見えた合掌造りの集落に立ち寄った。岐阜県の白川郷(しらかわごう)の荻町集落(おぎまちしゅうらく)と、富山県の五箇山(ごかやま)の菅沼集落(すがぬましゅうらく)と相倉集落(あいのくらしゅうらく)は、『白川郷・五箇山の合掌造り集落』として、1995年12月9日にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。我々が立ち寄ったのは、五箇山(ごかやま)の相倉合掌造集落で、急傾斜の切妻造り(きりづまづくり)の茅葺き屋根が特徴の民家が建っている。私とKは観光客の顔になって、集落を散策した。五箇山は、赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷からなり、かつて「五箇谷間」と呼び後に転じて「五箇山」となった。

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雪崩から集落をまもる雪持林(ゆきもちりん)に囲まれた豪雪地帯の相倉合掌造集落。小雨が降り山裾がかすみ幻想的だった。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/20秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.59 MB

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屋根の傾斜が60度もある切妻造りの屋根に大口径中望遠マクロレンズを向け、シャッターを押す。雨が強くなる中、シャッター音が茅葺(かやぶき)屋根に吸い込まれていくように感じる。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/6秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.20 MB

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相倉集落の現存する合掌造りの家屋は、江戸時代末期から明治時代に建てられたものがほとんどだが、最も古いものは17世紀に建てられたと考えられている。秋雨の日、ススキに溜まる雨のしずくにフォーカスする。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/10秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:62 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:8.70 MB

雨の相倉集落から富山市内戻り、その夜はEさんも参加し、海の幸と富山の酒を満喫した。富山出身のKは、地元のテレビ局の仕事をしていたので撮影スポットは詳しく、翌朝、日の出を見ようと、呉羽丘陵の天辺にある展望台に行ってみた。呉羽丘陵は、多くの古墳、遺跡、貝塚が発掘されている神秘的な丘陵で、富山市街と立山連峰の眺めがいい場所として有名だが、この朝、空は厚い雲に覆われていた。私は、曇りもまたいいものだと思ったが、Kは、「富山は晴れが少ないんだよね」と申し訳なさそうに言うので、20年前に亡くなった富山県出身のSさんの「富山の空は、鉛色の日が多いよ」と言っていたのを思い出した。

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呉羽丘陵の展望台から富山市街と雲に覆われた立山連峰を眺める。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.78 MB

ホテルに戻り、朝食を取った後、Eさんを迎えに富山市内の中心地へ向う。この日もEさんは休みを取り、我々を不思議な場所へ案内してくれることになり、この日は車1台で動くことになった。雲はあるが雨の心配はもうない天気、車は富山市内を南下し田園風景の中を走る。丘陵地帯に近づくと低山だがよく目立つ円錐形の山が見えてきた。周囲には何もないように見えるが、立山に向う観光客が立ち止る大きな駐車場を備えた施設、立山アルペン村が建っている。我々はここでランチを買い、低山の尖山を目指した。

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コスモスが咲く、富山地方鉄道立山線の横江駅(よこええき)付近。富山は秋晴れとなった。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:118 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:16.48 MB

以前、Eさんが横江の集落から登山口まで車で走った山道は通行止めになっていた。たまたま民家から出てきた集落の住人に尋ねると、アルペン村の後方から登山口まで車で行けると教えてくれた。すれ違う車のない田舎道を少し走ると大きく開けた土地に出た。開放的な土地に1本のデコボコ道がのびている。石ころだらけの道をゆっくりと進んで行くと、道路の測量をしている男性2人が道の真ん中に立っていた。上司らしい男性が、「この先は通行止めで行けないと思う」と言う。「登山口まで車で行けると近所の人から聞いたのですが、、、」とKが返すと、2人は測量を一時止め、無言で測量の道具を道の端に移した。

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デコボコ道をゆっくりと進む。道の向こうに、道路の測量をしている作業員が見える。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:38 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.89 MB

 

道はかなり悪く、登山口の手前で車を停めて歩き出す。尖山に近づくにつれて、山が木々で見えなくなり、登山口まで来ると深い森になった。森は樹木が茂りクリークが流れ、空気はひんやりとしていた。登山口から見えた標高わずか559mの尖山の山麓には、思ってもみなかった豊かな森が広がっていた。

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ススキと尖山。ここから深く豊かな森が広がっている。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:15.53 MB

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水源はどこだろうか。流れる水の音が心地良い。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1.0秒 | 絞り値:F18.0 | 焦点距離:43 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:12.37 MB

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倒れた木に生える植物の緑が、木漏れ日を浴び美しく光っていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.8秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.99 MB

なだらかな森の上りをしばらく歩くと、資料では平均斜度63度という急斜面になる。かなりの急斜面に何度か休んで頂上に登りつく。円錐形の山の天辺は、直径は6mほどのまるく平らな土地で、石がごろごろしている。磁石が指す方位が狂うことや、山の北側の斜面に石垣が発見されたと言われ、尖山は人工的つくられたピラミッドで、ストーンサークルであるという説もある。しかし、山を構成する地質は海底隆起物で、山を盛ったり削ったりして形を整え、祈祷場として使われていたのではないかという説が有力なようだ。

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急斜面を登って来ると、平坦な頂上が不思議に見える。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:13 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.61 MB

富山平野から日本海が見え、立山連峰もすぐそばに感じる360度のパノラマを見ていると、いろいろな話が疑うことなく受け入れられそうに思え、これからの旅がますます楽しみになってきていた。後編に続く

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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