第65回:ホワイト山脈、ブリッスルコーン・パインの森へ(前編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第65回:ホワイト山脈、ブリッスルコーン・パインの森へ(前編)

標高3,000m以上の厳しい自然条件の高地に生息する古い樹木、ブリッスルコーン・パイン(Bristlecone Pine)の森を歩き、大きな岩が積み重なり合う斜面に出る。朝から快晴だった暑い8月下旬の日、雲に覆われはじめた西の空に太陽が隠れると気温は下がり風も吹いてきた。私は風に向って歩き、高地のパノラマに超広角ズームレンズを向けシャッターを押した。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:10 mm

砂漠の町、モハベを過ぎると地平線から陽が昇り、まぶしい朝陽が車の窓ガラス越しに差し込み、暑い夏の一日がはじまった。ステート・ルート14を北上してレッド・ロック・キャニオンを超え、USルート395を北へ走る。

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地平線からまだ顔を出さない太陽が、東の空に浮かんだ雲を赤と黄色に染め、ジョシュア・ツリーがシルエットになる。車を路肩に寄せ東の地平線に向い、日の出前の砂漠のドラマを高画質なセンサーに送り込む。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.23 MB

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朝陽に染まるレッド・ロック・キャニオン。暑くなる前、さわやかな砂漠の夏の朝。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.70 MB

USルート395と並行して連なるシェラネバダ山脈が、大きく迫ってくる辺りまで北上すると、乾いた地に青い湖が見える。運転に少し飽きた私は、迷わず湖に向かい湖畔を歩いた。1872年に起きたカリフォルニア州最大と言われる(マグニチュード7.6 から8以上)ローン・パイン地震によって、この辺りの土地は約20 feet(6 m)沈んだ。その結果、新しいクリークが現れ、低い土地に水が流れ込んで誕生したディアス湖(Diaz Lake)。湖畔には人影はなく、湖の対岸のキャンプ場には数台のキャンピングカーが見えているだけで、人工的な物音はまったくしないとても静かで平和な朝だった。

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湖面は標高3,674 feet(1,120 m)のディアス湖。シェラネバダ山脈の最高峰(標高4,418 m)のマウント・ホイットニーはどこにあるのか、ここからではよく分からない。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.36 MB

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雄大な景色に囲まれた湖畔の駐車場に、電柱のような木に据え付けられたバスケットゴールが目を惹く。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.57 MB

ディアス湖で一休みした後再びUSルート395を北上し、ローン・パイン(Lone Pine)、インディペンデンス(Independence)の二つのタウンを超え、ビック・パイン(Big Pine)に来るとタウンの北の外れから北東へ伸びるステート・ルート168に入り、約13 mile(21km)を走り、冬に来た時には雪で入れなかったホワイトマウンテン・ロードを上る。

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ローン・パインのオートショップ前で見かけた古いハーレーダビッドソン。ナンバープレートは付いていたが、店の宣伝のために置かれているようにも見えた。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.76 MB

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インディペンデンスの小さな教会。なんとなく近寄ってみたくなる建物だった。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.84 MB

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ステート・ルート168を走って行くと、岩山を切り出して通した狭い道の部分に出る。クラクションを鳴らし、来るかもしれない対向車を警戒してゆっくりと通過する。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:13.08 MB

よく舗装されたホワイトマウンテン・ロードを5mile(8km)ほど北へ向って上って行くと、この夜宿泊するキャンプ場(Grandview Campground)に到着する。標高8,600feet(2,621m)の平らな草原地帯にあるキャンプ場は予約を取らず、まだ夏休み中のこの日に空きがあるか心配だったが、午前11時過ぎの時点で26あるサイトのうち取られていたサイトは数個で、気に入ったサイトを選ぶのに迷う。

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キャンプホストもいないし水もないが、トイレは3箇所に設置され、サイトはどれも広々として各サイトも離れていて、自然と一体になれるすばらしいキャンプ場。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.88 MB

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キャンプ場入り口付近から南東方向を眺めると、陽の光が雲の切れ目からスポットライトになって、乾燥平野(Deep Springs Lake)を照らし出すドラマチックな光景が見られた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.09 MB

ホワイト山脈は南北へ約60 mile(97 km)伸び、山脈の南部の幅は約20 mile(32 km)で、北に行くほど山脈の幅は狭まり三角形のような形をしている。地図で見ると、山脈の最高峰(標高14,252 feet /4,344 m)は、山脈の中間地点より少し北にあり、キャンプ場とビジターセンターは、山脈の南端に位置している。ホワイトマウンテン・ロードは、南の端から山脈の中間地点まで伸びていて、この道を走れば山脈の半分を体験できそうだ。この晩の寝床を確保した私は、キャンプ場の木陰でランチを取り、ホワイトマウンテン・ロードをさらに北へ走った。

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標高9000feet(2,743m)付近からシェラネバダ山脈を見る。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:11.66 MB

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ホワイトマウンテン・ロードに数台の車が停められる小さな駐車場があり、そこから短いトレールを歩くと、ホワイト山脈、オーエンズヴァレー(Owens Valley)、シェラネバダ山脈のパノラマが望める展望スポットに立つ。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.29 MB

キャンプ場から5mile(8km)ほど北に上り、標高10,069 feet(3,069 m)に建つビジターセンター(Schulman Grove Visitor Center)に立ち寄る。2008年の9月に火事で焼けてしまったビジターセンターの建物は改築中で、臨時に建てられて小さな建物の中に入ると、「ブリッスルコーン・パインの森にようこそ!」と言って、元気な中年女性が出迎えてくれた。標高4,147 feet (1,264 m)のUSルート395沿いの町、ビショップ(Bishop)に住んで毎日2,000m近くの標高差を独りで上り下りするドライブも気にならず、人との出会いも独りも自然も大好きだと言う。「最近30年飼っていた馬が死んだけど、死ぬ前日、皆に顔を寄せてお別れを言ったのよ」と笑顔で話してくれた。ブリッスルコーン・パインと周辺の地形から話しがどんどん広がり、おしゃべりは楽しかったが、私は話を切り上げて、ビジターセンターからシャルマンの森(Schulman Grove)と呼ばれるブリッスルコーン・パインの森を歩く二つトレールのうち、短い方のトレールを歩きはじめた。

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トレールを歩きはじめると西暦1,676年に樹齢3,200年で死んだブリッスルコーン・パインが倒れていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:17 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.81 MB

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木の成長輪は普通毎年できるが、ブリッスルコーン・パインの中には、1inch(25.40 mm)の幅に、100年以上の成長輪を見る。3,500年以上前に生まれ336年前に枯れた木の命を想いながら、神秘的な成長輪に中望遠マクロレンズを向ける。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + MACRO 70mm F2.8 EX DG | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:70 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:24.13 MB

黒く焦げているブリッスルコーン・パインがトレール沿いに立っている。雷が落ちたのだ。焦げた匂いがまだするので、最近の出来事のようだ。木のそばにはシアトルからビショップの実家に遊びに来ている言う孫を連れた年配の女性がいた。ビショップ出身の彼女は、この辺りの山の知識は豊富で数年前に甥とホワイト山脈の最高峰近くまで行ったと言う。「先週は毎日雷雲が出たわ。ハイ・シェラ(High Sierra)は雷が多いから気をつけないと。雷が来たら高い木の下は避けてね!」と言った。

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中央の高い木に雷が落ちた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:33 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:14.93 MB

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まだ燃えた匂いが残る。雷は最近落ちたに違いない。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:11.81 MB

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雷が落ちた木のすぐそばに立つ樹皮が向けたブリッスルコーン・パインの木肌。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + MACRO 70mm F2.8 EX DG | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:70 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:18.94 MB

標高3,000mを超えているトレールは息が切れ、ゆっくりと上り歩いて行くと多くの木の根がむき出しになっていて、よく倒れないなーと思う。少ない水分を摂取するために、ブリッスルコーン・パインの根は地表近くに根を張るので、土壌の侵食によって根が地表の上に出てきているのだ。

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根がむき出しになっている木が多いブリッスルコーン・パインの森を歩く。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:14 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.35 MB

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この森の土壌の侵食は千年で1 foot(30.48cm)と考えられている。樹齢を知るために土壌の侵食量を用いる科学者もいる。また、むき出しになった根にもたらされた病気によって、木が死に至ることがあると考える科学者もいる。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F13.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.45 MB

トレールの最高地点まで登り赤い岩の斜面を下り歩いて行くと、数本のブリッスルコーン・パインが立っている。トレールを境にして斜面の上の2本は古く、下は若い木に見える。よく見ると上の木のトレールに近い木は、死んで枯れているようだ。ブリッスルコーン・パインは、死んで枯れた後も数百年立ち続けられると言われている。私を追い越して行った若いカップルと年配の4人組もこのスポットに立ち止り、岩の斜面に立つブリッスルコーン・パインをしばらく眺めていた。私は、空を覆った雲が動いてくれるのを期待し、1時間ほどその場に立ち尽くしていた。すると、西の空の雲の隙間から陽の光が少しの間だけ差し込んだ。

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年配のグループが赤い岩の斜面を下りて来た。空は雲に覆われ、雷雲が出て来ないことを祈った。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.32 MB

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若い木に赤、緑、青紫色のコーンが見られた。長い方のトレールも歩いて来たカップルは、3種類のコーンを同時に一本の木に見たのは、この木がはじめてだと言った。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.73 MB

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待った甲斐があり、西の空から陽の光が、死んでもなお立ち続ける木(Dead Tree)と、生き続ける木(Living Tree)に届く。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.63 MB

もう一つの長い方のトレールには、今年2012年の時点で、樹齢は4,844年から4,845年ではないかと考えられ、この森で最も古いブリッスルコーン・パイン、メトシェラ(Methuselah)が生息しているが、その場所は木の保護のため一般には公開されていない。木の名前は、旧約聖書(創世記)に登場するノアの方舟で知られるノアの祖父にあたり、969歳で死んだとされ聖書において最も長寿であった人物メトシェラに因んでいる。 トレールから駐車場に戻った私は疲れていた。機材を持ってこの先どのくらい歩けるだろうか?体と相談しながらスナックを口に入れた。この日の夜は、ホワイト山脈と一体となって眠り、明日の午前中もたっぷり時間があるので無理をする必要はなかった。後編に続く

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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