第57回:ピナクルズ国定公園(Pinnacles National Monument)周辺(後編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第57回:ピナクルズ国定公園(Pinnacles National Monument)周辺(後編)

夜明け前、暗い山道を歩きはじめる。気がつくと、まん丸のお月さまが行く手に浮かんでいる。立ち止ってしばらく見惚れていると、古い火山の残物から成る岩山に隠れはじめた。神秘的な光景を逃すまいと、ファインダーをしっかりと覗きシャッターを押す。数分後、お月さまは岩山に隠れどこにも見えなくなった。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/30秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:200 mm

まるまる一缶のオイルを注ぎようやく燃えだした焚火を見ていると、妙に心が落ち着いてくる。叩いても蹴ってもビクともしないピナクルズ国定公園の巨岩にでもなったような心の落ち着きは、一体どこから来るのだろうか。火が燃え尽きないように、そこらに落ちている拾い集めた木の枝と、余分に買っておいた薪を少しずつ燃やす。私は夜遅くまで焚火と大いに遊び、薪がいよいよ燃え尽きると寝袋に潜り込んだ。全身に染み付いていた焚火の煙の匂いに包まれ一眠りすると、足がとても冷たくて目が覚める。北カリフォルニアと南カリフォルニアの中間地点で、沿岸部から内陸部へ入る地点に位置するピナクルズは、夏は乾燥してとても暑くなるが、冬の朝晩はかなり冷え込む。焚火で体が温まり感じなかったが、3月中旬のこの夜は相当冷え込んでいた。

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近くにテントを張る人がいない静かなキャンプ場。焚火がなかったらまったく違った夜になっていた。燃えさかる火にフォーカスしシャッターを押すと、薪の燃える音にシャッター音が掻き消される。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:4秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:25 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:9.20 MB

寒さで目が覚めるともう寝付くことはなかった。朝を待ち寝袋の中にじっとしていた私は、5時になると物音ひとつしないキャンプ場を静かに出て、動物に衝突しないよう、暗い山道を歩くような速さで進んだ。前日の夕方、西の岩山に太陽が隠れ、歩きはじめてすぐに岩山の影となったトレール(Condor Gulch Trail)入り口まで来ると、駐車場には1台の車も人影もない。正確には満月から二日後だが、まんまるに見える月の明かりでトレールを歩きだす。ダウンジャケットを着込み、頭には毛糸の帽子、両手には厚手の手袋と、私は真冬の格好だった。

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トレールをしばらく歩くと東の空が明るくなってくる。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:3.56 MB

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前日の夕方、2本の両足で立った大きな岩で日の出を迎える。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.06 MB

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朝陽が岩山に差しはじめる光景を目撃すると、しっかりとこの一日を過そうと思わずにはいられない。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/20秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:14 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.35 MB

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陽が昇り清々しい朝になると、動かない石も目覚めたように見えてくる。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:13 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:16.52 MB

朝陽があたるハイ・ピークス(High Peaks)と呼ばれる岩山を見上げた後、東に向かってトレールを引き返す。朝陽が眩しい下りは気温が上がりはじめ、車に戻ると毛糸の帽子と手袋を取り、ダウンジャケットを脱ぐ。車の中に放置してあった水を喉から流し込むと、胸の辺りが冷たくなり身が引き締まる。キャンプ場に戻り朝食を取った後、早々とテントをたたむ。トレールを歩いて行けば岩山を越えて公園の西側に行くことができるが、公園周辺の風景を見たかった私は、東のエントランスからピナクルズ国定公園からいったん出て、西のエントランスから再び公園に入ろうと考えた。

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トレールからキャンプ場に戻る途中。倒れた木がフレームになるハイ・ピークスを見る。

SIGMA SD1 + 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F9.0 | 焦点距離:12 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.41 MB

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ビジターセンターの側に立つ木にTurkey Vulture(ヒメコンドル)が留まっていた。肉眼ではまったく見えなかったが、大口径望遠ズームレンズで捉えられた写真を見ると、飛び立つ瞬間、私を意識しているように見える。

SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:300 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.04 MB

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ビジターセンター側に見かけた茶色のソーラーパネルは、自然界で不思議な存在感がある。パネルの茶色を失わないまで彩度を落としコントラストを上げ、ソーラーパネルを強調。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:18 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.76 MB

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穏やかな丘を見ながら州道25を南に走る。春になると丘はもっと緑になるのだろう。

SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.83 MB

ピナクルズ国定公園からは州道25を南に走り、キング・シティー(King City)でUSハイウェイ101を北上しソレダード(Soledad)でハイウェイを降りる。国定公園に向う前、ハイウェイからは西に位置し、国定公園のサイトに地域の歴史として紹介されていたソレダード・ミッション(Soledad Mission)に立ち寄る。メキシコからカリフォルニアに北上して来たスペイン人は、1769年から1823年までに南のサンディエゴから北のソノマの間に21の伝道所を建てた(California Missionsと呼ばれる)。ソレダード・ミッションもそのひとつで、ミッションは、現在のピナクルズ国定公園周辺に住んでいた先住民に劇的な影響を与えたようだ。
『ピナクルズに最も近いミッションは、1791年にソレダード(Soledad)に建てられた。好むと好まざるとにかかわらず、多くの先住民(Chalone and Mutsun People)は、洗礼を受けミッションの労働者となったが、ミッションの生活様式は先住民にとって壊滅的だった。スペイン人によってもたらされた病原菌と厳しい生活様式の変化に、多くの先住民が命を落とし文化が破損した。1770年には、ヨーロッパから運ばれてきた病気の影響で、すでに減少しだしたカリフォルニア先住民の人口は30万と推定された。1800年代の中ごろまでには、これからさらに半分に減少した。(ピナクルズ国定公園のサイトから引用)』

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1955年に復元されたミッションの庭にカリフォルニアポピーが咲く。歴史的なことは私の頭にはなく、きれいに咲くポピーに惹かれフォーカスする。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1250秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:7.51 MB

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錆びた鐘に陽の光があたる。鐘の色だけ意識して、モノクロにしイエローとマゼンダを上げる。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム (ex-晴れ) | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:6.83 MB

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ミッションの周りは広い畑に囲まれている。機械化された大掛かりな農業が営まれているが、沢山の労働者が働いている。

SIGMA SD1 + APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:373 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.20 MB

ミッションからはソレダードの町を通り抜け、地図上では岩山で東側と遮断されているように見える州道146を東へ走る。道は北に向かい次第に道幅が狭くなり、州道146が終わり西のエントランスからピナクルズ国定公園に入り、最近建てられた様に見えるビジターセンターを超え、さらに先へ進む。道の行き止まりは駐車場で、キャンプ場がない西側には、デイハイクに来た人々の車が何台も停まっていた。陽射しが強く気温も高く、皆夏の格好をしている。早朝、ダウンジャケットを着て歩いた岩山の東側のトレールが、どこか遠くの世界に思える。強い陽射しを避けるだけでなく、陽が山に隠れると急激に気温が落ちるのを前日に体験していた私は、暑さを我慢し薄手のジャケットを着てトレールを歩きだした。歩きだしてすぐに、家族を東側のキャンプ場に残し、西側まで歩いて来た50歳代の男性とすれ違う。前夜キャンプ場に宿泊し車で西側に来たことを伝えると、「それはロングドライブだねー」と笑う。私のように東側でテントを張り、細長い半円を描くように南下して再び北上し、西側のトレールを歩く人はほとんどいないのかもしれない。

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最高のハイキング日和となった西側のトレール(Juniper Canyon Trail)には、多くのハイカーを見た。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:11 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.56 MB

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巨岩に触れると、地球の底からのエネルギーを感じる。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:15.31 MB

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何百万年にわたり、サンアンドレアス断層に沿って北に動きながら侵食してきた火山の残物から成る岩の尖塔と巨岩の間を歩く。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:22 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:15.02 MB

スイッチバックと岩の間を通り抜けてひたすら登って行くと、西の風景が一望できるポイントに出た。岩の上には数人が休憩をし、私も腰を下ろした。西の海からの風が東へ吹きぬけ、額から落ちる汗も止まる。「今日は年間を通して歩くには最高の一日だろうなー」と、岩の上にいた若者たちが話しているのが聞こえ、いい時期にここに来たなーと思う。

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若者がカリフォルニア・コンドル(California Condor)の行動を調べていた。コンドルにはセンサーが取り付けてあり、近づいて来ると分かるそうだが、この日はまだ1羽も見ていないと言う。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.38 MB

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装飾するように苔癬(Lichen)が生えている岩の表面。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:53 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:20.63 MB

西の風景が一望できるポイントからは引き返してトレールを下った。太陽が傾きはじめ、トレールが大きな日陰になると、暑さはどこかに行ってしまいジャケットのジッパーを首元まで上げる。ハイカーで賑わっていたトレールには、いつの間にかほとんど人影を見なくなった。車に戻るとほぼ満車状態だった駐車場には、私の車を入れても3台だけしか停まっていなかった。

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登りはじめに見た景色は、陽が傾くとその表情が変った。自分が映りこんだ光景をモノクロームにして、静けさを取り戻した岩山を描写。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:モノクローム (ex-晴れ) | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.57 MB

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夕方の光を受けた樫の木(Blue Oak)が立つトレールのスタート地点に戻ると、夕方の5時だった。

SIGMA SD1 + 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:39 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:17.52 MB

建物の中だけでなく外にもある展示物が楽しいビジターセンターに立ち寄ると、建物はもう閉まり辺りは静まり返っていた。

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西のビジターセンターに展示されている石が、日没近い夕陽に染まる。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.97 MB

地球の地殻は、パズルのように1枚1枚の形が違うプレートがフィットし合ってできている。火山の残物から成るピナクルズは、約200マイル(360km)の南の地からサンアンドレアス断層に沿って北へ移動して来た。そして、今も毎年数センチ北へ動いていると言われている。泰然として静止して見える岩山も動いているのだ。動いていないものは、この世に何ひとつ存在しないのかもしれない。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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