第59回:カリッツォ平原(Carrizo Plain)(後編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第59回:カリッツォ平原(Carrizo Plain)(後編)

ゆるやかな上り道の向こうに建つGrain Tank(穀槽)に朝陽が反射する。サンアンドレアス断層がすぐそばに横切るカリフォルニア州最大の野草地であるカリッツォ平原の5月早朝、気分も軽やかにファイダーを覗きシャッターを押すと、澄み渡っていた朝の空気にシャッター音が響き渡り、大きな風景をセンサーに送り込んだと確信する。

SIGMA SD1 + 30mm F1.4 EX DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4701 x 1733 | ファイルサイズ:4.96 MB

強い陽射しに疲れ、カリッツォ平原から予定より早めに帰宅していた私は、翌朝目が覚めるとサンアンドレアス断層が実感できる大きな平原をもう少し散策したいと思いはじめた。朝食を取るとますますその気持ちは高まり、この日計画していた南の方角への旅を取りやめ、カリッツォ平原に向い再び2日前と同じように北上した。そしてこの日はキャンプ用品持参で、北側からでなく前日に平原から出た南側からカリッツォ平原に入ることにした。

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I-5から州道166号を西へ行くと大きなオレンジ畑の中を通り過ぎる。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:12 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.66 MB

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カリッツォ平原を横断するメインロードであるソーダ・レイク・ロード(Soda Lake Road)へ入る目印にしたもう閉まっているガソリンスタンド。大光量フラッシュ(EF-610 DG SUPER)をフルで発光させ、強い陽の光の下に影になったサインを浮かび上がらせる。

SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:17 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:7.06 MB

カリッツォ平原に再び足を踏み入れると、大きなソーダ湖と同じ色をした小さな水のない池が迎えてくれる。2日前に閉まっていたグッドウィン・エデュケーション・センター(Goodwin Education Center)で得た地図には、平原を横断している断層が赤いラインで薄く描かれていて、その地図によると断層は池のすぐそばを走っている。ほぼ断層の上にある白い池にしばらく腰を下ろし、地球の声に耳を傾けてみる。金曜日の午後だったが、車がほとんど通らないソーダ・レイク・ロードを北西に進むと、前日には目に留まらなかった光景も新鮮に映る。

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年を通してほとんどドライな白い池。陽の光に白い地面が反射して、どこを向いてもただ眩しい。断層を詳しく説明している資料によると、この池の少し横が断層のライン。

SIGMA SD1 + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:8 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:10.21 MB

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1940年から灌漑を行わず降雨からの水のみで行う乾地農法(Dryland Farming)で、主に小麦、時より大麦も栽培した農場跡(Traver Ranch)に立ち寄る。雨量の少ない乾燥した土地に、農作業に使用した農機具がいくつも見られる。モノクロームにして、乾いた空気感を強調。

SIGMA SD1 + 30mm F1.4 EX DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.45 MB

サンアンドレアス断層のすぐ横を走っていたソーダ・レイク・ロードは、Traver Ranch付近から西へ向かい断層から少しずつ離れたが、断層の副産物であるエルクホーン・スカープ(Elkhorn Scarp)と呼ばれる小高い丘が大きなテンブラー山脈(Temblor Range)を背景にして、どこまでも長く続いているように見える。私はソーダ・レイク・ロードから離れて、エルクホーン・スカープまで行けそうな標識もなく名前も分からない道を北に走った。Carrizo Plain(葦 の平原という意味)の大平原に移り住んだ人の昔の生活を感じ取れるいくつかの建物を通り過ぎて行くと、涸れ川(Dry Wash)に行き着く。石ころが散乱する涸れ川に入り込むと出られなくなりそうだったので、私はそこから引き返すことにした。

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大平原に朽ちかけたGrain Tank(穀槽)が、大きな存在感を持って建っている。大口径標準ズームレンズで、気に入った焦点距離に調節してシャッターを押す。

SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:43 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.65 MB

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牧場跡の塔。人影はまったくない風景の中、かつてこの木製の塔のはしごを上り下りした人の姿をイメージし、大口径望遠ズームレンズを向ける。

SIGMA SD1 + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:136 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:8.63 MB

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エルクホーン・スカープの手前の風景。かつてゲートがあった跡が残るフェンスを通過する。

SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:2640 x 1760 | ファイルサイズ:5.33 MB

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涸れ川(Dry Wash)。詳しく断層を説明する資料によると、ここから反対方向へ200mほど行ったところが断層だった。様々な石ころが転がる涸れ川に腰を下ろしてファインダーを覗くと、地表が動きそうな気がする。

SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:26 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.50 MB

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Grain Tankが、帰り道は西に傾きかけた太陽の影になっていた。家畜の餌のための穀槽と思っていが、人の食料保存用だったと、後日レンジャーに聞いた。

SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.30 MB

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Carrizo Plain(葦の平原という意味)の名前のいわれである草が、黄金色に染まる。遠く向こうには、エルクホーン・スカープ(Elkhorn Scarp)、その後ろには高いテンブラー山脈が控える。

SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.97 MB

ソーダ・レイク・ロードに戻ると眩しい西日に向い、この夜を過すKCLキャンプ場を目指して走る。キャンプ場の少し手前の路肩には1台のミニバンが停まり、西の平原を見ると長い望遠レンズで何かを追うフォトグラファーの姿が見える。キャンプ場に着くと、カップルが馬に乗る支度をしている。私はふたりに近寄り自己紹介をした後、キャンプ代はどこで払うのか尋ねた。男性は、「フリーだよ、払いたいなら私に払って」と、笑いながら言った。私はふたりと馬について少し話しをした後、平原がよく見渡せるサイト(どこからでも見渡せるが)にテントを張った。大きな木の側のサイトでは読書をする女性がいたが、邪魔をしたくなかったので声をかけなかった。まだ陽があるうちに馬に跨ったカップルは西の山に向って行った。薄暗くなると、私のサイトの隣に1台のミニバンが停まった。車内から出てきた男性は、少し前に大平原で見たフォトグラファーだった。私と彼はすぐに意気投合し、撮影等に関して語り合った。フレンドリーなフォトグラファーは、読書をしていて私が声をかけずにいた女性ともよく話していた。月がきれいなこの夜、小さなキャンプ場にはバイクに乗ったふたり組みの中年男性と、ひとり旅の青年がやって来た。このキャンプ場によく泊まる動物写真専門のフォトグラファーは、こんなに多くのキャンパーは滅多に見ないと言った。まるい月で明るい夜、皆、寝る時間を心得ていて10時を過ぎると物音ひとつしなくなった。

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牛が道を横切ることを警告するサインの影に隠れ、外付けフラッシュ(EF-610 DG SUPER)をフルで発光すると、眩しい陽の光で影になり、肉眼では見えなかった世界が見えてきた。

SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:38 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.57 MB

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ランチ跡だったキャンプ場らしい光景。夕陽の中に消えて行ったふたりは、暗くなってもしばらく戻っては来なかった。夕陽が馬のタテガミに差し込む美しい瞬間、大口径望遠ズームレンズですばやく捉える。

SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:182 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.19 MB

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陽の光が微かに残る平原。

SIGMA DP2x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:24.2 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:1760 x 2640 | ファイルサイズ:3.39 MB

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月が明るく、風がほとんど吹かない穏やかな夜。陽が落ちると気温は下がり、焚火から離れたくない。

SIGMA SD1 + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:0.5秒 | 絞り値:F3.5 | 焦点距離:20 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:4.44 MB

この夜、キャンプ場ではあまりよく眠れない私にしては、地球の鼓動を感じながら4時間ほど眠った。鳥の鳴き声がとても大きくなり、もう眠れなくなりテントから出ると東の空が少し明るくなっていた。テントを畳み簡単な朝食を取り始めると、小型のキツネのKit Foxを狙っていると話していた隣に眠るフォトグラファーが起きてきて、「今から動物を探しに行って来まーす」と言い、キャンプ場から出て行った。数分後、私も彼に続きキャンプ場を出た。断層の上を横断しエルクホーン・ロード(Elkhorn Rd)を北西に走り、数日前に訪れたワラス・クリーク(Wallace Creek)を超えてメインロードであるソーダ・レイク・ロードに戻ると、大きな旅を終えた気になった。

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東の山から太陽が顔を出す。朝陽を浴びると何故か笑顔にならずにはいられない。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:4.83 MB

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この素朴なダート道を行き、サンアンドレアス断層上を横切る。断層には明確なラインが引かれているわけではないが、断層を実感するのには十分な説得力がある地形だった。

SIGMA SD1 + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:171 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:6.86 MB

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エルクホーン・スカープを横切ると、テンブラー山脈を背景にした緑豊かな平原が広がっている。(Temblorはスペイン語で地震の意)

SIGMA SD1 + 85mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:85 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:13.57 MB

清々しい朝の空気に包まれた平原を走るのは実に気持ちがよかった。数日前に訪れた際には閉まっていたグッドウィン・エデュケーション・センターに立ち寄ると、同じキャンプ場に宿泊したフォトグラファーが、女性レンジャーと話をしているので私も会話に参加した。今はもう花の季節には少し遅いけど、これほど花のない年は珍しく10年に1度ぐらいの珍現象で、雨が降る季節が遅れたためだとレンジャーは説明した。

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「男性は長く住む人も多いけど、この地域に女性で長く住む人は少ないわ」と、この地域が大好きだと言う女性レンジャー。彼女はニューヨーク出身の夫とカリッツォ平原の少し北に長年住んでいる。

SIGMA DP1x | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:16.6 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:1760 x 2640 | ファイルサイズ:3.73 MB

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グッドウィン・エデュケーション・センターから電線がソーダ湖に向けて伸びている。すでに暑くなりはじめた平原に神秘的な陽炎が見える。

SIGMA SD1 + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:7.18 MB

この日、レンジャーによるツアーで、先住民が大きな岩に描き残した絵を見る機会があり、是非とも参加したかったが時間が合わずセンターを後にし、前日、平原に入るため走って来たソーダ・レイク・ロードを南東に走った。

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カリッツォ平原の風景、牧場のフェンスと草。強い陽射しを浴びて逞しく育つ草に大口径標準レンズをフォーカスすると、高画質なセンサーに1本1本の草の存在が克明に描写されていた。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.77 MB

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カリッツォ平原を断層と共に横断するソーダ・レイク・ロードも終わりに近づくと、いつ動くか分からない地表と大きな空も切り離しては見ることのできないと思えてくる。

SIGMA SD1 + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:10.43 MB

断層に興味を持ったことは自分でも不思議だったが、この日以来、見えない地表の下に存在するエネルギーを少しだけ感じて生活するようになった。数ヶ月前、サンフランシスコから北の太平洋岸へ旅をした。この時は断層には興味がなかったが、その辺りもサンアンドレアス断層上だった。そして私は、断層南部も訪れてみたくなった。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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