第82回:紀伊半島の旅(前編)
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第82回:紀伊半島の旅(前編)

三重県伊勢市二見町江にある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で日の出を迎える。伊勢湾の水平線から顔を出し、夫婦岩(めおといわ)の間から太陽が昇る光景は見られない時期だったが、前日の雨からすると文句のつけようがない日の出に恵まれた。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm

4月の下旬、日本に一時帰国していた私は紀伊半島へ旅に出た。紀伊半島に行くならまず向かうのは伊勢神宮だと同行する友人が言う。午前2時過ぎに埼玉県の友人宅を出発し、カーナビに従い500kmを順調に走り伊勢に入った。小雨降る肌寒い朝、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の参道入り口前を通り過ぎ車を駐車場に停める。参道入り口前に案内所があり立ち寄ると、「神宮には二つの正宮があり、豊受大神宮、外宮(げくう)を先にお参りしてから皇大神宮(こうたいじんぐう)、内宮(ないくう)をお参りするのが一般的だけど、できれば夫婦岩で有名な二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)に最初にお参りするのが良い」と年配の女性から説明を受ける。伊勢神宮(正式には神宮というそうだが)のことはほとんど何も知らない二人は言われた通り、二見興玉神社に向いたかったが、目の前の外宮にまずお参りをすることにした。

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小雨が降っていた豊受大神宮(外宮)の第一鳥居前。引き詰められた砂利の参道を参拝者が歩いていく。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:くもり | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:18.31 MB

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衣食住と産業の神様である豊受大御神(とようけおおみかみ)が祀られている正宮の垣。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/50秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:7.89 MB

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板垣南御門(いたがきみなみごもん)越しに、外玉垣南御門(とのたまがきみなみごもん)を見る。正宮の板垣南御門前には、蕃塀(ばんぺい)と呼ばれる木の塀が立ち、蕃塀前での写真撮影は禁止なので、蕃塀の斜め後から撮影。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:95 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:8.49 MB

外宮をお参りした後、車で内宮へ。内宮の入り口近くにも駐車場はあったが、内宮から少し離れている駐車場に車を停め、土産屋や飲食店が建ち並ぶ『おはらい町通り』を歩きランチに伊勢うどんを食べ、内宮に入った。

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駐車場近くにあった猿田彦(さるたひこ)神社。何気なく立ち寄りレンズを向けると、肉眼では気がつかなかった銅貨の上に溜まった雨の水滴がシャープに記録されていた。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/30秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 ファイルサイズ:11.92 MB

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おはらい町通りで見かけた建物。雨で濡れしっとりとした壁の存在感が印象的だった。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:12.98 MB

下調べをあまりせず旅に出る私でも、今年、伊勢神宮は、社殿等を新しく造り替え御神体を遷(うつ)す20年に1度の式年遷宮(しきねんせんぐう)の年にあたることは知っていた。第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは持統天皇4年(690年)。その後(中断や延期はあったが)1300年続けられ、今年は第62回目。初めての神宮は、国も人も若がえり栄えるようにとの祈りが捧げられてきたという大祭の年だった。

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五十鈴川にかかる全長101.8m、幅8.42mの宇治橋。雨だったが、橋の内側と外側に建つ鳥居前で記念写真を撮る人が絶えず、川岸まで下りて撮影。鳥居は内宮と外宮の正殿に使われた棟持柱(むなもちばしら)を再利用している。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:18.07 MB

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宇治橋から五十鈴川を覗き込む。上流から流れてくる流木などが橋脚に衝突するのを防ぐ木除杭(きよけぐい)が目を惹いた。横になって流れてきた流木などが木除杭によって縦向きになり、橋脚を傷つけるのを軽減できるそうだ。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:くもり | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:15.22 MB

俗世界から神聖な世界への架け橋といわれる宇治橋を渡り皇大神宮内に入ると、参道の両側は庭園になっている。しばし立ち止りたくなったが、時より強く降る雨に先を急ぐ。大きな手水舎で手を洗い二つの鳥居の下を潜って行くと、参道から右に分かれる道の先に、深い森の中へと続く風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)が雨に濡れて光っていた。

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風の神様を祭る別宮の風日祈宮(かざひのみのみや)へ続く長さ45.6m、幅4.6mの風日祈宮橋。別名は五十鈴川御橋。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:くもり | シャッター速度:1/8秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:16.29 MB

参道を歩いて行くと正宮(しょうぐう)の石段下に出る。4重の垣がめぐらされ、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)が祀られている正殿は、最も奥の内院にある。雨に濡れて光る石段を登り、一番外の垣である鳥居の板垣南御門を潜り、御幌(みとばり)と呼ばれる布が掛かる外玉垣南御門(とのたまがきみなみごもん)の前に出る。一般の人はここで参拝をするが、特別参拝の資格があれば外玉垣南御門内に参入して参拝することができる。その場合、男子は背広にネクタイ着用、女子もそれに準じた服装が求められる。

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写真撮影が許される石段の下から、鳥居の板垣南御門(いたがきみなみごもん)と、その後の御幌(みとばり)が垂れるかやぶき屋根の外玉垣南御門(とのたまがきみなみごもん)を見上げる。カメラを三脚に据えつけスローシャッターで、次々と石段を登る参拝客を捉えた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:くもり | シャッター速度:2.0秒 | 絞り値:F16.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:9.90 MB

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大きな踏みしろの石段。落葉にフォーカスしモノクロ写真に仕上げた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:フラッシュ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F2.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 ファイルサイズ:7.56 MB

警備員が見守る正宮で参拝終え、鬱蒼とした森の中を参拝者に続き歩いていくと、社殿を新しく造り替えるための敷地である新御敷地(しんみしきち)に白木の鳥居が見えた。式年遷宮では、1万本以上のヒノキが用いられるといわれ、かつては内宮・外宮の背後の山から切り出していたが、ヒノキが不足しはじめると、用材を切り出す山(御杣山・みそまやま)を遠くに求めた。現在でも主に国有林となった木曽の山から切り出しているようだが、公式サイトでは、次第に良材を調達することも困難になり、両宮の宮域林で200年後の用材の確保にヒノキを育成しているとある。

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正宮参拝を終え、別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)を参拝。祭神は天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)。右手は今建築中の荒祭宮で、式年遷宮の年らしい光景だった。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:フラッシュ | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:11.66 MB

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内宮神楽殿(ないくうかぐらでん)。雨が激しくなっていたので、お守り等が売られている売店部分に雨宿りをした。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F4.5 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:8.74 MB

広い内宮から宇治橋を渡り、おはらい町通りを歩き土産を買い車に戻る。

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飲食店、土産屋が建ち並ぶおはらい町。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:8.85 MB

宿泊ホテルがある鳥羽市に向い有料道路の伊勢志摩スカイラインに入ったが、雨と霧で景色を楽しむことなしに古いホテルに到着する。部屋に入ると眼下に海が広がり、幾つかの島が見えた。伊勢湾とは、愛知県田原市の伊良湖岬から鳥羽市の答志島(とうしじま)を結んだ線の北側の海域(三河湾を除いた)とする場合と、答志島ではなく志摩市の大王崎(だいおうざきみさき)とする場合があるのだが、前者だと宿泊したホテル前の海は伊勢湾になるのか微妙な位置だった。

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三重県鳥羽市小浜町のホテルの部屋からの眺め。雨は夜遅くまで降っていた。予報では翌日の朝までには雨は止むとのことだった。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:オート | シャッター速度:1/50秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:7.99 MB

翌朝、4時に布団から出ると、東向きの部屋の窓から見える空はもう明るくなってきていた。フロントのおばちゃんに「夫婦岩を見に行く」と伝えドアを開けてもらうと「来月にならないと二つの岩の間から太陽は昇らないよ」と知らされる。ホテルから北西へ15分ほど走り二見浦に到着し、伊勢湾沿いを東へ100mほど歩いて行くと二見興玉神社の小さな境内に入り、間もなく夫婦岩の後方から太陽が昇った。神宮の公式サイトの『お伊勢さんの歩き方』には二見興玉神社は出てこないが、古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊(みそぎ)を行うのが慣わしで、二見浦一帯は禊浜と尊ばれたと二見興玉神社のサイトに書かれている。

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夫婦岩は、沖合約700m先に沈む霊石である興玉神石(おきたましんせき)と、東から昇る太陽(日の大神・天照大神)を拝むための鳥居の役目をしているといわれる。興玉神石は、猿田彦大神の化身とも天孫降臨の際に猿田彦大神が立ったともいわれる 。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/640秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:102 mm
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長さ35mの大注連縄が5本張られている。ホテルの前の海とは違い、海は荒れていて海風は冷たく寒い朝だった。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/50秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:12.88 MB

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鳥居越しに鳥居の役目をしているという夫婦岩を見る。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:6.23 MB

ホテルの部屋に戻ると、前日の夕方窓から見た雨の海とは打って変わり、朝陽に染まる眩しい海が見えた。部屋での朝食後、ホテルを出て鳥羽から南西へ下り、小さな湾が入り込んだ五ヶ所湾へ出る。海岸線と山を走る国道260号から国道42号線(熊野街道)に入り南西に走る。

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ホテル前の海岸。停泊している舟は、レジャー用がほとんどだとホテルで聞いた。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/160秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:12.39 MB

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あおさ海苔の採苗(さいびょう)のための海苔網。三重県のあおさの生産量は全国の70%以上。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:105 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:8.82 MB

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穏やかな五ヶ所湾。この辺りで採れるあおさは香りがとても強く、海岸沿いの店で買ったあおさをトランクに入れておくと、トランクの中があおさのいい香りに包まれていた。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:50 mm
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長島港から熊野街道に入るとすぐの所に造船所があった。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 ファイルサイズ:10.64 MB

熊野街道をさらに南西へ走ると、『熊野古道Kumano Kodo 馬越峠Magose Toge』と日本語と英語で大きく書かれたサインが立っている。手前の小さな駐車場に車を停め、自然石が敷き詰められた石畳を少し歩いてみた。

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ヒノキ林の山道。石畳を年配のカップルが元気よく登って行く。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/40秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
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熊野市内で見かけた光景。木材を積んだトラック運転手に確認するとやはりヒノキだった。

使用機材:SIGMA DP3 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F7.1 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 ファイルサイズ:15.24 MB

美しいリアス式海岸を南西に走って来ると山岳地帯へ入った。私が1本の山道だと思っていた熊野古道(くまのこどう)は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ通じる参詣道の総称だった。気楽に走り抜けるつもりで訪れた紀伊半島は、いろいろな意味で思った以上に深いようだった。(後編に続く)

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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