第75回:冬のボレゴ・スプリングス(Borrego Springs)周辺
押本 龍一

押本龍一、東京品川生まれ。
82年英語の勉強のため2年の予定で渡米。84年ニューヨークに渡り刺激を受け予定を変更、広告写真スタジオで働き始める。91年フォトグラファーとして独立。95年ニューヨークからロサンゼルスに拠点を移し現在に至る。エンターテインメント関係の撮影中心。近年はライフワークである旅写真に力を入れている。趣味は旅と山歩き。

オフィシャルサイト : http://oshimoto.net/

第75回:冬のボレゴ・スプリングス(Borrego Springs)周辺

岩を積み上げたような山中を走り下ると、ボレゴ・バレー(Borrego Valley)が眼下に広がっていた。私は路肩に車を停め、大きくカーブしながら下るモンテズマ・バレー・ロード(Montezuma Valley Road)と広大なボレゴ・バレーを、超広角ズームレンズに大きく写しこんだ。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm

1月下旬、フリーウェイから来ると道幅がとても狭く感じるサンデェゴ・カウンティーの州道を東へ走り出すと雨は小降りになり夜が明けた。週末は砂漠への行楽の車が多いと予想したレモン畑に囲まれた州道76は、小雨まじりの深い霧で視界が悪く走る車はほとんどない。東の空が明るくなりはじめると、ヘンショウ湖(Lake Henshaw)が左手に見えてくる。シーズンオフのためか時間が早いためか、湖畔までの入り口のゲートは閉まっている。湖畔まで行くことを諦め先へ走り出すと、サイドミラーに虹が写り込んでいた。州道76から州道79を北に走り出してもしばらく消えない虹は、寒くて寂しい冬の朝を明るくしてくれた。

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小雨まじりで深い霧に包まれていた州道76沿い。車内でカメラを三脚に据え、傘をさして撮影。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/30秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:4.53 MB

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主に農業灌漑として使われ、湖面は海抜は830mの貯水池の湖岸にかかる虹は、天から差し込んでくるように見え、外側にもうひとつの虹もかすかに出ていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:5.34 MB

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私に気がつき集まってきた牛たち。その後方には美しい虹がしばらく出ていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.17 MB

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虹は、木の葉が落ち寂しい冬の草原に色を与えてくれた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:136 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.59 MB

州道79からゆるやかな丘の景色が美しいサン・フェリぺ・ロード(San Felipe Rd)を走り、周囲をアンザ・ボレゴ(Anza-Borrego)州立公園に囲まれたボレゴ・スプリングスに向かいモンテズマ・バレー・ロードに入るとすぐに、「これから先17マイル、強風」と書かれた黄色いサインが建っている。東へ走って行くと枯れた草原が広がり、大きな岩が所々に見え、砂漠地帯に入り込んだなと思う。この地に住む人の生活を垣間見る光景に惹かれ、車を停めて外に出てみると冷たい風が吹き抜け、顔が一瞬にして冷たくなった。

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人が住んでいるのかいないのか見分けがつかない家が、数軒道沿いから見える。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.34 MB

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道沿いに郵便受けが建ち並ぶが、道からは家は見えない。大きな岩の横を通るダート道には、「プライベート・ロード!キャンプとハイキングは禁止」と書かれたサインが建っていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:9.81 MB

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広い路肩に面したフェンス沿いに大小様々な鳥の餌箱が置かれ、色の少ない風景に目立つ光景だった。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:18.95 MB

さらに東へ走ると大きな岩の数が増し、カリフォルニア州で一番大きな州立公園、総面積約2,400 km²のアンザ・ボレゴ(Anza-Borrego)州立公園内に入る。

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眼下に広がるボレゴ・バレーまで一気に下る道。急なカーブを行くピックアップ・トラックを望遠ズームレンズを覗き、速いシャッタースピードでシャープに捉える。私もこの車の後を追うようにボレゴ・バレーまで下った。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:235 mm (120-300)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.99 MB

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砂漠地帯を見下ろすと1本のダート道がほぼ真っ直ぐに伸びている。強い風で体が動く中、望遠ズームレンズをしっかりとホールドしてシャッターを押すと、肉眼には見えなかった砂漠地帯の地面の表情が克明に描写されていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:235 mm (120-300)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:22.18 MB

ボレゴ・バレーに下りて来ると、周囲を完全にアンザ・ボレゴ州立公園に囲まれたCensus-designated place ; CDP(国勢調査指定地域)であるBorrego Springsに到着する。少し走るとCDPから出て、再びアンザ・ボレゴ(Anza-Borrego)州立公園内に入り州立公園のビジターセンターに立ち寄り、ボランティアと思われる年配の女性から勧められたパーム・キャニオンに向った。キャンプ場の入り口で一日の使用料8ドルを払い、キャンプ場を通り抜けボレゴ・パーム・キャニオンのトレールヘッドに車を停め、ビジターセンターとキャンプ場の入り口でも、見られるチャンスは高いと言われたビックホーン・シープに出会うことを期待してトレールを歩き出す。トレールのはじめは渓谷内が広くて陽射しを遮るものは何もなく、ゆるやかな上りにもすぐに喉が乾き水を飲む。トレールを進んで行くとV字谷は狭くなり切り立った岩壁が迫り、大きな石の間を小さな滝が流れ落ちている。先へ進むとカリフォルニア・ファン・パーム(California Fan Palm)が密集しているパーム・オアシスにたどり着く。カウィラ族(Cahuilla People)がパーム・キャニオンを集落に選んで住んだのは、水が流れ、渓谷の岩壁が午後の陽射しで影をつくり風から守るからだと、トレールガイドに説明されていたが、強い陽射しと風から逃れ、水が確保できる渓谷は砂漠地帯では正にオアシスだと肌で感じた。

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岩の上に立ち、大きな岩の間を流れる小さな滝を見下ろす。数日間の雨で砂漠地帯にしては水量が多く水の流れも勢いがあった。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F11.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:14.45 MB

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大きな岩が転がる先にパーム・オアシスが見えてくる。カリフォルニア・ファン・パームが生息する所に水ありと言われるが、クリークがパーム・オアシスの側を流れている。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:55 mm (50-150)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:18.12 MB

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トレールを下り戻って行くハイカーとV字型のパーム・キャニオン。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:71 mm (50-150)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:13.19 MB

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パーム・オアシスの中には薄暗く、陽射しの強い砂漠地帯では有り難いオアシス。上を見上げ、広角ズームレンズで、渓谷とカリフォルニア・ファン・パームを撮り込む。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F6.3 | 焦点距離:8 mm (8-16)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:13.81 MB

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トレールヘッドで見かけたカリフォルニア・ファン・パームの裾部分に迫り、大口径望遠マクロレンズで切りとる。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/125秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:150 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:19.47 MB

すれ違ったハイカーの1人が、「今日は日曜日だからビックホーン・シープはお休みかもね」と言ったが、パーム・キャニオンでは期待したビックホーン・シープの姿を見ることはなくトレール・ヘッドに戻る。その後、ボレゴ・スプリングスの中心地へ走りガソリンスタンドで給油を済ませ、ボレゴ・スプリングス・ロードを南下した。道沿いに幾つかの住宅地が見える以外ほとんど何もない砂漠の風景に、メタルの彫刻が点在しているのが見え、路肩に車を停めて近づいてみた。

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等身大の馬の彫刻が置かれてあり、遅い午後の陽射しが錆びついたメタルの彫刻の存在感をさらに強くしていた。遠くにその他の彫刻も見えたが、多くの彫刻が別のロケーションにも置かれていることを後日知った。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 50mm F1.4 EX DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/800秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:50 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.95 MB

弊店しているガソリンスタンドに車を停め地図を確認していると、自転車に乗った若者が現れた。モントリオール出身の若者は5日前にパーム・スプリングスから出発し、ロサンゼルスを経由し北へ向いユタの方まで行くつもりで、「旅のはじめに会って旅を共にしている男は遅れているよ、肉ばかり食べているから。自分は肉は食べず野菜中心だからタフなんだ」という。若者と10分ほど話した後、私は南へ走った。

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閉まってかなりの年数がたっているように見えるガソリンスタンドにカメラを向けると、ペンキがはがれは、実際に手で触れているかのように高画質なセンサーに焼きつていた。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:8.57 MB

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ヘルメットとサングラスを取るとハンサムな若者だった。正面を向いて笑った写真をメールするとすぐにお礼のメールが返ってきた。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:15.35 MB

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若者と別れて少し南下すると、遅れて走ってきた男に出会う。「友達がすぐ先のガソリンスタンドで待っているよー」と伝えると、「オー、サンキュー」と低い声で答え通り過ぎて行った。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/200秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:12.64 MB

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ボレゴ・スプリングスの南の外れの住宅地へ続く道。歩くには遠すぎる距離の住宅地の郵便受けが建つ場所から撮影。強い風でパーム・ツリーが狂ったように揺れていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:171 mm (120-300)
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:13.80 MB

Borrego Springsから出て州立公園に入り州道78を東へ少し走ったが、陽が沈みかけていたのでボレゴ・スプリングスに戻った。

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州道78沿いのキャンプ場。テントはひとつも見かけず数台のキャンピングカーが停まり、沈みかけた陽光は長い影をつくり、冷たい風が吹き抜けていた。

使用機材:SIGMA DP2 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F5.6 | 焦点距離:30 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:16.99 MB

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大きく下って上るボレゴ・スプリングス・ロード。この道を荷物を積んだトレーラーを引いて自転車で走って来た2人の姿が目に浮かんだ。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/500秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:136 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:3136 x 4704 | ファイルサイズ:9.21 MB

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ボレゴ・スプリングスの中心地に戻る前に陽は山の向こうに沈んだ。

使用機材:SIGMA DP1 Merrill | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:100 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/250秒 | 絞り値:F8.0 | 焦点距離:19 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:6.04 MB

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ボレゴ・スプリングスへ下りてきたモンテズマ・バレー・ロードを上りボレゴ・スプリングスを見下ろすと、東の空が西の夕陽を受けピンク色に染まっていた。

使用機材:SIGMA SD1 Merrill + 35mm F1.4 DG HSM | 露出モード:M-マニュアル露出 | ISO感度:200 | ホワイトバランス:晴れ | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F4.0 | 焦点距離:35 mm
ファイル形式:JPEG | 画像サイズ:4704 x 3136 | ファイルサイズ:7.30 MB

砂漠のリゾート地であるパーム・スプリングスの50年前だという人も多い人口約3,500人(2010年時点)のボレゴ・スプリングスは、広大な砂漠の州立公園に囲まれ、どこからでも砂漠へアクセスできる。州立公園を散策するには四輪駆動車が不可欠で、バギーカーを積んだ車もよく見かけた。多くの住人が暑い夏を避け、過しやすい時期だけ住む小さなダウンタウンを通ったが、交差点で信号機は見なかった。ボレゴ・スプリングス内に4つのゴルフ場を地図上で確認したが、今後、人工的なオアシスをもっとつくる計画はあるのだろうか。ビッグホーンのためにも今のまま変わらず静かな砂漠の集落であり続けて欲しいと個人的には思うのだが。

※ このページに掲載された作品は、RAWデータ(X3F)を「SIGMA Photo Pro」で現像処理をしたものです。
一部、現像後にゴミ取りのためにレタッチソフトウェアを使用した画像もございます。

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