シグブラ
第125回:新ワイドズーム持ってブラブラ

第125回:新ワイドズーム持ってブラブラ

March 29, 2018

新しいレンズを1本持って街に出た。SIGMA sd Quattro H に装着したそのレンズは SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art。全域F2.8の明るい超ワイドズームレンズである。ズッシリとした存在感があるが、絞り開放からとても鋭い像を結び、またボケ味も美しいときているので使っていて楽しい。
すっかり春となった都心部を歩く。駅近くにある寺社では多くの人たちが参拝をしていた。境内では旗を持った人が率いるツアーご一行様が説明を聞いている。SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art のワイド端でその様子をキャプチャー。広々とした境内をスッポリとフレーム内に収められた。
陽気に誘われて秋葉原方面へ歩く。緩やかな坂を下り、カラフルなラッピングをされたビルと看板建築の旧い建物が同居する一角を過ぎて、繊維問屋街までやってきた。昭和の香りが残る街角はFoveon物件だらけである。路地という路地を歩きシャッターを切る。ブラブラと撮り続けていたら上野に辿りついた。日没を不忍池で撮影中に知り合いの先輩著名写真家とバッタリ。開催されていた花見宴会に合流となり、この日のブラブラは終了したのであった。春ですねえ。

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art は絞り開放から切れ味鋭い絵を提供してくれる。その時のボケ味は優しくて品があり美しい。

「ゼロディストーション」を謳う SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art。伸びやかで爽快感あるパースペクティブと、歪みが極限まで抑え込まれた写りは様々なシーンで活躍する。境内の様子をキッチリと精細に描写してくれた。

電気街からジャパンカルチャー発信の街となった秋葉原。この日も多くの人たちで賑わっていた。SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art はその交差点を軽々と飲み込む。

1928年に建てられたボタン屋さん。看板建築の代表的な例として有名なところだ。その店先に展示されているボタンに絞り開放で寄ってみた。ソフトにボケた背景に、数々の徽章が浮かび上がった。

路地に日が差し込む。この眩しいコントラストを超ワイドズームで遊ぶ。夕方近くなってくると日陰部分はやや肌寒い。

繊維問屋街近くは昭和の雰囲気が満点だ。建物も懐かしい意匠のものが多く、ブラブラと歩いていても撮り飽きない。Foveon物件も多いので SIGMA sd Quattro H のシャッター切る指が忙しい。

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art は歪みが極限まで少なく、ズームレンジ全域 F2.8 と明るく使いやすい。路地の一角に立つとこのようにワイド感溢れる絵が撮影可能だ。建築から風景、スナップまで多くのシチュエーションで活躍するレンズとなっている。

ブラブラと日没時に不忍池に辿りついた。上野公園はちょうど桜が開花しており早くも花見客で混雑していた。このカットを撮って振り返ると、なんと知り合いの先輩著名写真家が道端で酒盛り中!(笑)そのまま誘われて宴会に突入したのでありました。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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