シグブラ
第41回:久しぶりにサンフランシスコブラブラ

久しぶりにサンフランシスコブラブラ

Septembre 29, 2014

9月の上旬にアメリカ西海岸に行くことになった。Apple から Special Event に招待されたからだ。西海岸に行くのは数年ぶりである。亡くなった Steve Jobs 氏を撮影に以前は毎年何回も訪れていたものだ。イベント前日に世界中から集められたメディア関係者とともにサンフランシスコ国際空港に降り立ち、迎えのシャトルバスに乗ってダウンタウンに到着した。

翌日のイベント撮影を控え、時差ボケ解消のためにホテルから街へ出た。カリフォルニアらしい陽光が眩しい。まずは中心部をのんびりと歩いてみる。多くの観光客で賑わう通りは久々の西海岸気分を盛り上げてくれる。

ブラブラと懐かしい通りを撮り歩く。なくなった店、新しい店が多くあったが街の雰囲気はあまり変わっていない。日射しの影響か行き交う人たちの表情が明るく見える。日本とは大違いだ。

マーケット通りからフィッシャーマンズ・ワーフ方面に行く路面電車に乗った。レトロなデザインが魅力で、様々な佇まいの車両が多く走っている。終点で下車して港沿いに歩く。「ああ、Foveon向きだなあ」と青い空を見て思った(笑)。

フィッシャーマンズ・ワーフからベイブリッジまでは多くの桟橋と倉庫が建ち並ぶ。ここ最近はリノベーションが進んで、カフェやミュージアムができ観光客で大賑わいだ。そんな新しい施設よりも、ガレージや港湾労働者向けの施設が目を引いた。 SIGMA dp2 Quattro で歩きながらそれらをキャプチャーしていく。

日射しが強い。あっというまに日焼けをしてしまった。日なたと日陰のコントラストが強烈である。乾燥しているので喉が渇く。持ち歩いていたミネラルウォーターのボトルも空になってしまった。

空を見上げるとSkywritingが眼に入った。スカイライティングとは青空に飛行機雲で描く広告である。日本でも何回かやったことがあるらしいが、やはりアメリカの青空の方が映えるような気がする。5機のセスナが低く乾いたエンジンを響かせながら、何度も上空を旋回していった。

のんびりと久しぶりに観光の定番コースを歩いたが、そろそろ約束のディナーの時間が迫ってきた。ブラブラとマーケット通りを歩いて帰ることにしよう。今回は時間がないが、そのうち郊外の砂漠地帯をブラブラしたいなあ、と思いながらサンフランシスコの街を撮りながらホテルに向かった。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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