第152回：MC-21でフルサイズブラブラ

May 16, 2019

マウントコンバーター「SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21」が発売された。これはSIGMA SAマウント用交換レンズ、およびSIGMA製キヤノンEFマウント用交換レンズをLマウント採用のカメラボディで使用するためのコンバーターである。さっそくこれをパナソニック製のフルサイズフォーマットミラーレス一眼「LUMIX S1R」に装着して都内をブラブラしてみたが、いくつかの制限はあるものの快適にスナップ撮影を楽しむことができた。SGVレンズ群はLUMIX S1Rに装着してもバランスがよく、描写もバツグンで動作スピードもまずまずだ。近々登場するLマウント版レンズと、ネイティブ設計のミラーレス対応レンズも素晴らしいものになりそうである。あぁ、フルサイズフォーマット Foveon 機の登場が待ち遠しい！

ブラブラと歩いて辿りついたのは浅草だ。SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | ArtをLUMIX S1Rに装着し、絞り込んで眼下の街を撮影。仲見世通りを歩く人々の表情も判別できそうな写りである。

次は外国人観光客で賑わう雷門前へ。レンズはSIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Artだ。フルサイズフォーマットなので12mmの広い画角が味わえる。提灯の下部には「松下電器産業株式会社（現パナソニック）松下幸之助」の文字が見える。

雷門から大勢の参拝客のあとについて仲見世通りを進み、右手にある「亀屋」に立ち寄る。ここは美味しい人形焼きと手焼きせんべいで有名だ。グルッと店を取り囲むほどの行列客が創業以来守り続けてきた味の人気を物語っている。浅草の立ち飲みバーで飲んでいるときに女将さんと知り合ったのだが、突然の訪問でも快く撮影させてもらった。お店の皆さんの笑顔が眩しい。

亀屋の手焼きせんべいが陳列されたショーケースをSIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artで。フルサイズフォーマットだとF2.8のボケ味も大きく感じる。一番硬い手焼きせんべいを購入してお土産とした。

今度はレンズをSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryにチェンジ。仲見世通りから小舟町の提灯を狙う。LUMIX S1RのEVFは大きく明るく見やすく、快適に撮影が可能だった。感度もグッと上がったが、Foveonユーザーとしてこの描写が羨ましくなる（笑）

次は浅草寺から反対側のカット。SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryはスリムかつ軽量で、街歩きブラブラ時の超望遠撮影にはもってこいのレンズである。

花やしき方面へ歩を進める。馴染みになった店から「飲んで行きなさいよ」と声がかかるがまだ我慢。昭和チックな洋品店を冷やかしつつ撮影を続ける。レンズはSIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artだ。

昼間から飲んべえが集まるホッピー通りへやってきた。皆さんすでに出来上がっている。その横丁をSIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Artで。このワイド感とパースはフルサイズフォーマットならでは。酔客から「写真なんか撮ってないで一緒に飲もうぜ」と声がかかる。浅草である。

ロック座方面にブラブラと歩いて行くとなにやら縄跳びをやっていた。その様子をSIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Artの12mmのワイド端で切り取った。浅草の街は明るくどこも楽しそうでいい。

オレンジ通りに面した浅草公会堂前には「スターの手形」が地面に埋め込まれている。浅草ゆかりの落語家や歌手、役者などの手形がズラリと並んでいる。チョイと絞ったので、手形とそれを眺めるカップルの指先までしっかりと描写してくれた。LUMIX S1R、イイね！さてそろそろ撮影も終わりにして件の店に一杯やりに行くとしよう。フルフレーム Foveon を妄想しながらカンパイだ。

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