青春18きっぷで北関東ブラブラ
March 16, 2017
CP+ 2017も終了して、季節もようやく春めいてきた。春と言えば青春、青春と言えば青春18きっぷのシーズンである(笑)。このきっぷはJR全線の快速含む普通列車に自由に乗り降りできる期間限定のきっぷだ。なんと1万1850円で5日もお得に鉄道の旅ができる代物で、1人で5回や5名で1回、しかも連続した日に使用しなくても良いなど、柔軟に旅のスケジュールが立てられるのが魅力なのだ。1日あたり2370円で乗り放題なので、ブラブラとあちこちを撮影するのに最適。乗りっぱなしなら1日で東京から九州の小倉まで行けてしまう素晴らしいきっぷなのである。名前から若者しか使えないと思われがちだが、シグブラでたびたび登場しているのでお分かりのとおり年齢制限はない。オジサンでも問題なく格安の旅が楽しめるきっぷだ。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art |
露出モード: | M-マニュアル露出 |
ISO感度: | 100 |
シャッター速度: | 1/1250秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 12 mm |
というわけで今回もブラブラと青春18きっぷの旅に出た。平日なのでラッシュを避けてのんびりと出発だ。近くのJR駅できっぷに日付印を押してもらい、2回ほど乗り換えをして北関東にある足利駅に降り立った。東京はポカポカしていたが、こちらではときおり粉雪が舞うという天気だ。渡良瀬川上空の雲がダイナミックに流れていった。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/250秒 |
絞り値: | F10 |
焦点距離: | 12 mm |
北関東はFoveon物件が充実している。というのも歴史があり、様々な建物や遺構がしっかりと現存しているからである。すでに使われていないものもあるが、この銭湯のようにバリバリと現役で活躍している素晴らしい物件も数多いのだ。大きく広がる屋根と堂々とした入り口の構え、立ち上る煙が力強い。各所のディテールに味わいがある。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/125秒 |
絞り値: | F5.6 |
焦点距離: | 31 mm |
街を歩くとところどころに営業していない店舗を見かけるが、その造りがなかなか魅力的だ。名所旧跡をあまり訪ねず「廃」な雰囲気をつい探して歩いてしまう。この街は表通りから裏通りまで実に歩き甲斐があった。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/125秒 |
絞り値: | F5.6 |
焦点距離: | 87 mm |
もし足利を訪ねるのがはじめてならば、足利学校や名刹・鑁阿寺にも足を向けることをオススメしたい。ワイン好きならば足を延ばしてココ・ファーム・ワイナリーで国産ワインを堪能するのもいいだろう。夜は地元の熱狂的シグマ信者と宴を楽しんだあと安ホテルに投宿した。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/800秒 |
絞り値: | F6.3 |
焦点距離: | 51 mm |
翌日は快晴だった。駅前に鎮座する鉄のFoveon物件を撮影したのち、青春18きっぷ2日目の旅に突入した。お次は近隣の桐生に向かう。ドア開閉ボタンを押して、人もまばらな両毛線に乗り込んだ。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/640秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 24 mm |
桐生は魅力的な物件が密集していた。そのどれもに歴史が存在し、美しく撮り甲斐があった。またブラリと訪れたアヤシイ旅行者にも門戸を開いてくれているのが嬉しい。丹念に路地を歩いて、SIGMA sd Quattro Hのシャッターを切り続ける。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/250秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 62 mm |
蔵や寺、三角屋根の工場など本当にFoveon物件だらけである。街角のこんな消火栓の銘板も実に味わい深い。メモリーカードとバッテリーの残量には十分注意が必要だ。それくらい魅力的な街なのである。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/160秒 |
絞り値: | F2.8 |
焦点距離: | 50 mm |
関東五大天神の一社、桐生天満宮も忘れずに立ち寄りたい。社殿の彫刻は実に見事。ひとつひとつの造形や彩りが美しく、シグマのカメラとレンズの性能が発揮される。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/800秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 12 mm |
桐生に向かうときに両毛線の車窓から気になるものが見えた。山の上にポツンと立っていた観覧車である。天満宮から山を登って、その姿をSIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Artで収める。北関東の澄んだ空が蒼い。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/500秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 80 mm |
この山には遊園地と動物園が存在する。平日昼間ということもあり人影はまばらだった。ベビーカーを押す若いファミリーを数組見かけたのみである。この動物園のアイドル、タイ生まれのアジアゾウ「イズミ」は4月22日で62歳を迎えるそうだ。
カメラ: | SIGMA sd Quattro H |
レンズ: | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art |
露出モード: | A-絞り優先オート |
ISO感度: | 100 |
ホワイトバランス: | オート(色残し) |
シャッター速度: | 1/160秒 |
絞り値: | F8.0 |
焦点距離: | 68 mm |
日が傾き始めたのでそろそろ駅に戻って旅を続けよう。山を下り始めると中腹には退役した自衛隊のヘリコプターや練習機など、Foveon物件がズラリと並んでいた。桐生に寄贈されたもののようだが、どれもディテール豊富で撮り甲斐満点。思わず撮影してしまい数少ない列車に間に合わなくなるところであった。さて青春18きっぷは乗り降り自由なので、高崎あたりで途中下車してブラブラとしていこう。日もだいぶ長くなってきたので道草し甲斐があって嬉しい限りである。
プロフィール
三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau