開発コンセプト | SIGMA dp0 Quattro

Reinvention of camera

SIGMA dp Quattroシリーズは、すべてQuattroセンサーに最適化された専用設計の単焦点レンズを搭載しています。それぞれの焦点距離にはそれぞれ写しとめることができる「世界」があります。その中でも21mmは特別なものです。それは単にもっとも広角というだけではなく、「Reinvention of camera」というdp Quattroのコンセプトをもっとも先鋭化させたものだからです。街中ではあらゆるものが写り込み、大自然の前では画面を埋められない。そんな難しさを内包しつつも、光景から受けた衝動そのままに、すべてを撮り切ることができる画角。作り手として、撮り手のそんな「挑む心」を後押しするカメラを作りたい。開発の起点はここにありました。


「ゼロ・ディストーション」のコンセプトで撮りてを支える。

まず開発の念頭においたのは、レンズ性能を徹底的に追求すること。中でもディストーション(歪曲収差)を抑え込むことは最もプライオリティの高い要件でした。真っ直ぐなものが真っ直ぐに写ること。ワイド感が不自然に誇張されないこと。それは、超広角といえども自然でリアルな描写を得るために必要不可欠なものです。dp0 Quattroではディストーションやその他の諸収差を極限まで補正し、SIGMA史上最高クラスの超広角レンズに仕上げました。


「最高の専用単焦点レンズ+Foveonセンサー」
モニターを見て、次なる1カットへと駆り立てる。

フィルムライクな独自の積層構造を持つFoveonセンサーは、極めて高い解像力と階調再現力で現実の世界をリアルに記録します。この高性能センサーのポテンシャルを最大限に引き出すためには、それに見合うレンズとのマッチングが重要です。ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、センサーと、専用に開発した高性能単焦点レンズを固定搭載するというメソッドを初代DPによって最初に世に出したのはシグマです。それは、このカメラで美しい写真を撮ってもらいたい。モニターを見て「よし」と小さく頷き、また次のカットに繋げてもらいたい。ただそのために努力してきた結果でした。作り手としての願いを込めた、SIGMA dp0 Quattroの誕生です。