私が大切にしているのは、
空間の文化や個性を捉えること
CONTEMPORARY
50mm F2 DG DN
Special Impression
by マヘンドラ・バクル|Mahendra Bakle
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ご使用の撮影機材を教えてください。またフォトグラファーとしての自己紹介をお願いいたします。
熱心なフォトグラファーとして、私は自然な仕事環境の中で人々を撮影することを専門とし、特に、完璧な自然光の中で彼らのユニークなスタイル、感情、気持ちを際立たせることを意識しています。また、素晴らしい風景写真や航空写真も得意としており、作品を見る人を今まで行ったことのない場所への視覚的な旅に誘います。信頼するSony α7R IVとSony G Masterレンズで、印象に残るビジュアルストーリーを創り出します。空撮にはDJI Mavic 3を使用し、素早く撮影するためにiPhone 14 Pro MaxとSamsung S23 Ultraを常に手元に置いています。
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SIGMA Iシリーズの新製品「50mm F2 DG DN | Contemporary」の印象をお聞かせください。
今回は、素晴らしいビジュアルストーリーを作るために私が使っている最新の機材をご紹介します。なかでも私のお気に入りの機材は、SIGMA Iシリーズのレンズで、特にSIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporaryです。このレンズのシャープさとオートフォーカス性能の素晴らしさには驚かされるばかりで、このレンズが作り出すボケはとても美しく、すべての写真に深みと奥行きを与えてくれます。コンパクトなサイズと金属製のボディも気に入っていますし、絞りリングは、その場で素早く設定を調整するのにとても便利です。
このレンズの最も気に入っている点のひとつは、軽量であることです。それにより、どこへ行くにも持ち歩ける完璧な機材となっています。低照度下での撮影に最適で、どんな環境でも素晴らしい写真を撮影できます。このレンズは、特にポートレート、ストリートフォト、フォトジャーナリズムの分野に適していると思います。また、このレンズはコンパクトながら非常によくできていて頑丈で、厳しい撮影にも自信を持って持っていくことができます。SIGMA Iシリーズを使うことで、私は写真のレベルを一段引き上げることができました。難しい照明条件でも、表現できるディテールとクオリティの高さに常に感動させられます。このレンズは非常に汎用性が高く、大事な瞬間を逃すことなく、撮影スタイルを簡単に切り替えることができます。ポートレートを撮影する時も、自分の周りの世界を記録する時も、私は常に素晴らしいビジュアルストーリーを創り出すための新しい方法を探しているのです。SIGMA Iシリーズのレンズがあれば、最高品質のパフォーマンスと素晴らしい結果を常に期待できると思っています。
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*撮影データの記載なき写真はSIGMA 50mm F2 DG DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。
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フォトグラファーとしてのご自身のご経験についてお聞かせください。どのような経緯でこの分野で働くようになったのでしょうか。
私は幼い頃から写真に情熱を注ぎ、さまざまな写真雑誌を読んでは、夕日や朝日を写真に収めていました。旅行写真の世界に足を踏み入れたのは、2001年、ソラプールでのビジネスで確固たる基盤を築いてからです。仕事で訪れた土地からインスピレーションを受け、写真を通して空間や文化の本質をとらえることが私の天職だとすぐに気づきました。
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あなたの人生やキャリアにおいて、写真はどのような役割を担っていますか?どのようにしてインスピレーションを得るのですか?写真と人生におけるあなたの情熱は何ですか?
私は、写真を通してストーリーを伝えるために、パターン、反復、コントラストなど、あらゆる種類の要素を使っています。しかし、私の写真で最も印象的な要素は、光の使い方です。ダイナミックな自然光は、私の作品で大きな役割を果たし、その空間に根ざしたイメージを作り出しています。
長年にわたり、私は多くの国、特に東南アジアを旅し、さまざまなテーマを取り上げてきました。その中でもミャンマーが一番気に入っています。私のミャンマーの写真には、その空間の文化や個性をとらえるという、私の写真に対する考え方が凝縮されています。
しかし、海外に目を向ける前に、私はインド全体を探検したいと考えています。インドの先住民族の物語や文化に魅了され、それを自身のレンズでとらえたいと思うのです。私の写真の多くには、空間の人間的な要素が中心的なテーマとして現れています。その場所や人々の本質をとらえることが、写真を真に印象深いものにすると信じているのです。私の写真に対するアプローチは、常に進化しており、ストーリーをより効果的に伝えるための新しいテクニックやアイデアをいつも探しています。写真は単なる画像ではなく、語られることを待っているストーリーであると信じています。写真への情熱は、新しい経験を求め、レンズを通して新しくエキサイティングな方法で世界を捉えることを後押ししてくれます。
結論、私にとって写真は単なる趣味ではなく、生き方そのものです。私の写真を通して、人々に違った角度から世界を見て、私たちの周りにある空間や文化の美しさや多様性に感謝する―そんなインスピレーションを与えられればと願っています。
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自分のスタイルはどのように作っていますか?自分のスタイルを模索している人たちに、何か提案はありますか?
写真で自分のスタイルを作るには、時間と労力が必要です。まずは自分の好きなように写真を撮り、さまざまな構図、現像の仕方、トーン、フレーミングを試してみることから始めましょう。自分だけのスタイルを確立するために努力し、人と違うことを恐れないでください。自分の趣味や嗜好を受け入れ、それを指針にすると良いと思います。努力とコミットメントによって、業界で他とは一線を画した自分だけのスタイルを作り上げることができるのです。また、自分自身と自分の作品を愛することは、自分のスタイルを確立し、前進し続ける自信につながります。
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なぜIシリーズがあなたにぴったりなのか、そして、この新しいレンズの使用感を表現するために、どのような3つの言葉を選びますか?
スタイル、触感、軽さです。このレンズは美しいだけでなく、扱いやすさも兼ね備えています。Iシリーズの設計思想の熱心なファンとして、私は全金属製の構造と細部へのこだわりを高く評価しています。Artラインの一部のレンズにあるフォーカスリング操作が無効となるMFLスイッチや、絞りリングクリックスイッチが無いことは残念ですが、絞りリングとフォーカスリングを備えていることは特に注目に値します。全体として、Iシリーズレンズは、コンパクトなパッケージでスタイルと実質の両方を提供する、写真家の撮影機材に追加すべき素晴らしいレンズです。
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ABOUT
マヘンドラ・バクル
トラベルフォトグラファー&グラフィックデザイナー
幼い頃からさまざまな写真雑誌を読み、夕日や朝日を写真に収めて育つ。常に写真に興味を持っていたが、2001年、インド・ソラプールでのビジネスで基盤を築いた後、仕事で訪れた土地からインスピレーションを受け、旅行写真を撮り始める。
パターン、反復、コントラストなど、あらゆる要素を用いてストーリーを語るが、最も印象的なのは光の使い方である。ダイナミックな自然光が作品の大きな部分を占めており、どこかその空間に根差したイメージを作り出している。東南アジアを中心に多くの国で撮影してきたが、その中でも特にミャンマーで撮影した写真は、空間の文化や個性を捉えるという写真に対する姿勢そのものを象徴している。インド国内では先住民族の物語や文化に注目しており、それらの分野で「人間」の要素を重視することが、彼の写真のメインテーマである。