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汎用性の頂点に立つ──写真や映像に革新をもたらすゲーム・チェンジャー

ART
28-45mm F1.8 DG DN
Impression

by ジャック・レッドゲート|Jack Redgate

汎用性、優れた画質、そして高度な機能性を備えた新製品、SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Artは、映像や写真の世界に大きな変化をもたらすゲーム・チェンジャーとしての可能性にあふれています。フルサイズカメラで常にF値1.8での撮影を実現する世界初のズームレンズで、映像クリエイターにも写真家にも、比類なき画質での撮影の道を開きます。

フルサイズカメラと大口径レンズで撮影を行いたい場合も、このレンズがひとつあれば、単焦点レンズを何本も持ち歩く必要はなくなります。すなわち、効率的でフレキシブルな撮影が可能になるということで、これは多くのクリエイターに歓迎されるポイントとなるでしょう。

初めてこのレンズを手にしたとき、そのスペックに対する軽さとバランスの良さが非常に印象的でした。野外で映像と写真の両方の撮影を手掛ける人間としては、これまではAPS-Cセンサーのカメラを主に使用してきましたが、これからはこのレンズを用いて、フルフレームカメラの世界にもチャレンジしてみたいと考えています。

*撮影データの記載なき写真はSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Art 以外のレンズで撮影されています。

私は長年にわたって、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Artという人気のレンズを使用してきました。今回の新製品は、間違いなくこの優れたレンズの系譜を継ぐレンズです。映像撮影時のスピードと正確性、それに最小限に抑えられたフォーカスブリージングとが合わさって、精度とクリエイティブな自由度が向上し、ストーリーの表現に集中できるのです。

写真撮影においても、ワイド端からテレ端までフルサイズセンサーで細部をよりくっきりと捉えられるこのレンズは、他のレンズの追随を許さない能力を備えています。APS-Cカメラも優秀ですが、フルサイズカメラに切り替えることで、自分が撮影する写真の画質もイメージの幅も大きく向上することを体感しました。編集の段階では、できるだけ多くの情報が含まれているのが有り難いので、フルサイズセンサーにシャープで表現力豊かなSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Artのパワーを融合させれば、素晴らしい組み合わせが誕生します。

ジンバルを使った撮影でも、手持ち撮影でも、重要になるのがインナーズーム機構です。これによりレンズのサイズがコンパクトに抑えられ、狭い空間での撮影にも便利です。しかしインナーズームの最大の利点は、ズームイン・ズームアウトしても重心の移動がほとんど発生しないということで、特にジンバルでの撮影でバランスの調整が必要ないという利点があります。ジンバルを使ったことのある人なら誰でも、撮影中の調整がいかに大変か痛感しているはずです。その点でも、このレンズを必要とする人は数多くいるだろうと思います。

私は日常的な光景を撮影するのが好きです。野外に出かけ、様々な場所を訪れ、その時々の体験や感情を表現するのが私の好きな撮影スタイルです。こうしたイメージに自動車撮影への情熱を組み合わせることもあります。ですから、あるひとつのシーンでバリエーション豊かなイメージを実現できるレンズの存在は欠かせません。SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Artにはその能力があります。1日のうちにいくつもの場所を訪れ、映像でも写真でも、好きなスタイルで撮影できます。構図の自由度、精細な描写、高い携行性、そしてそれらによって最終的に質の高いアウトプットを生み出せる。そうしたレンズが手元にあるということはとても心強いものです。

選択肢が豊富なので、鑑賞者を旅に誘い、ストーリーを伝え、意義深いコンテンツを生み出せます。その一方で、自らも撮影プロセスを楽しめます。SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Artに多くのことを任せられるからです。

写真撮影や映像撮影は、私の世界の見方を形づくってきました。写真や映像に携わっていると、ディテールに注意を向け、人生や風景の記憶をカラフルに、情感豊かに、そして刺激的なかたちで捉えられるようになります。コンテンツ・クリエイターとしての私の情熱の原点は、外遊び好きだった子供時代にあると思います。玄関前から地球上の様々な場所にいたるまで、自分を取り巻く世界を自分の中に取り込みたいという思いが原動力になっています。

環境保護に向けた社会全体の意識変革など、私が重要だと感じている様々なテーマについて自分なりのストーリーを語るうえで、映像や写真は私の人生の欠かせないピースとなっています。私は、自分の作品を通じて世界に広がる景色を提示し、自分のインスピレーションの源泉を人々に伝えます。そしてそれを通じて、私も人々にインスピレーションを与えたいと考えています。

写真や映像は私にとってコミュニケーションの手段です。言葉にできない感情を伝えるためのツールです。私はもともと寡黙な人間ですが、写真や映像でストーリーをうまく伝えたり感情を表現したりできなかったとしたら、私はさらに言葉少ない人間になっていたことでしょう。ですから、写真を撮ること、録画ボタンを押すことそのものが、私にとって大きな意味を持ちます。自分以外の人たちがそれをする手助けができるということも、私の日々の刺激になっています。一緒にストーリーを紡ぎ出したり、みんなで一緒に経験したことを振り返ったり、誰かのメッセージを広めるアイディアを出しあったり、といったことが好きなのです。

言うまでもないことですが、野外での冒険は私に多くのインスピレーションをもたらしてくれます。ほとんど誰も訪れないような場所を訪れ、誰も歩かないような道を歩き、滅多に車も通らないような道をドライブする。テレビを見て過ごす代わりに野外に出て記憶を蓄積していくのです。

インスピレーションを得ると、私は時間をかけてイメージを探求し、それを形にしようとします。最近はそうしたアプローチで撮影することが多くなりました。思考のプロセスのスピードを落として、フレーミングやシーン構築のプランをじっくりと立てます。しかし、実際に野外で映像や写真の作品を撮影する段になると、効率的に、躊躇なく動きます。

そんな時に非常に重要になるのが、適切な撮影機材の存在です。機材自体が、私の撮影の方向性を理解してくれていると感じられることが必要になります。カメラバッグの中身、つまりどんな機材を選ぶのかが重要になりまし、それは機材を買い揃えるときも同じです。

落ち着いて撮影を行うためには、適応力と自由度の高さが必要になります。なぜなら、私が撮影を行う環境は必ずしも撮影に適しているとは言えないからです。

SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN | Artは、重量とそのバランスにしても、シャープさにしても、明るさにしても、私が必要とする機能と特性を完璧に兼ね備えたレンズです。このレンズは、ここぞという瞬間に的確なパフォーマンスで応えてくれます。このレンズで何回か撮影してみましたが、より厳しい条件にも──特に移動しながらの撮影でも──対応可能だろうと確信を持ちました。このレンズを装着したフルサイズカメラで撮影した作品を、自分のポートフォリオに加えられる日を心待ちにしています。

このレンズは、写真の世界でも映像の世界でも、あらゆるプラットフォームにおいて大いに活用されることになるでしょう。一度試してみたら、間違いなくずっと使い続けたくなる、そんなレンズです。

自由度が高いので、場所を問わずフレキシブルに撮影を行ったり、持ち運ぶレンズの数を減らしたりしたい者にとって、多くの問題を解決するレンズです。間違いなく、今後多くのプロフェッショナルに選ばれるレンズではないでしょう。

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ABOUT

ジャック・レッドゲート|Jack Redgate

プロの映像作家・写真家

英国南東部出身で、現在はウェールズ在住。幼少時代からアウトドア好きで、身の回りの自然への関心から地球環境に対する意識を養う。自分を取り巻く世界からインスピレーションを受け、力強く色鮮やかなコンテンツとして提示しながら、自然に対する社会全体の意識に変化をもたらすべく活動を続けている。

自然に対する情熱が常に作品の根底にあり、目的意識や所属意識の源泉となるとともに、人間の想像力の限界に挑み、それを打破しようとするモチベーションとなっている。映像でも写真でも、瞬間を捉え、自らの視点と記憶をそこに表現することに取り組み続けている。