ルールに縛られず、
新しい可能性に飛び込むこと
ART
50mm F1.4 DG DN
Special Impression
by エリオット・オービン|Elliot Aubin

物心ついたときから、写真で記録することに興味がありました。親族の集まりがあれば率先して写真を撮りましたし、機会を見つけては公園で写真を撮り、見るもの全てを写真という形で永遠に閉じ込める、そのような子どもでした。自然や花々が、私の想像性を育む教材でした。
10歳の子供だった私は、コンパクトカメラを持ち歩きながら、毎日を少しでも向上させたいという純粋な気持ちで世界を捉えていました。今思えば、この日々は後に写真家として歩む道の第一歩でした。
中学時代には、撮影に快く応じてくれる友人たちを被写体に撮るようになり、このことが、私がポートレートを専門とするきっかけとなりました。写真への情熱もますます熱く、そして具体的なものになっていきました。暇さえあれば撮影し、家に帰ればすぐに編集をし、第三者の意見を聞くために写真をSNSに公開しました。そのおかげで、将来的に役立つスキルや経験を素早く身につけることができました。

殻を破り、深みへ飛び込む
インスタグラムを始めたことは、私にとって画期的なことでした。そこで応援してくれる誠実なコミュニティを得ることができたからです。ここで出会ったすべての優しさが、自分の仕事に自信を持たせてくれ、さらに先を見ることができるようになったのです。
高校を卒業して間もない頃、初めて仕事をもらい、以降パリで仕事をする機会が増えていきました。この頃から、写真をただの趣味ではなく、本業にできそうな手ごたえを感じ始めました。
次のステップとして、よりアカデミックな道を歩もうと映画学校に入りましたが、これは残念ながらあまり成功とは言えませんでした。言い訳をするならば、最初からこのやり方にそれほどやる気がなかったこと、自分を閉じ込めて制作方法を指示されることへの「怖さ」があったことが失敗の要因です。




SIGMA 50mm F1.4 DG DN|Artとの出会い
私はSIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artとその焦点距離の大ファンです。出会ったときからその汎用性の高さに魅了され、以来私はこのレンズを片時も離しません。まさに真実の愛です。
このレンズは、私の仕事を「ダンス撮影」という全く新しい次元に導いてくれたレンズでもあります。そんな35mmを偏愛する私ですが、いつもの習慣から一時離れ、50mmという古典的な焦点距離を試すことにも興味がありました。そんなときにSIGMA 50mm F1.4 DG DN | Artをオファーされたのですから、これは試さないわけにはいきません。
私がSIGMA 50mm F1.4 DG DN | Artを持って向かった先は、レユニオン島という熱帯の島でした。そして夢のような夕陽によって昇華された、美しい場所をいくつも見つけました。




*撮影データの記載なき写真はSIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art以外のレンズで撮影されています。


SIGMA 50mm F1.4 DG DN|Art は、私の撮影に全く新しいアプローチを与えてくれました。
焦点距離の狭さが私の視点をより洗練させ、常にArt品質の、新しい表現手法を実現する手助けをしてくれるのです。50mmという、35mmと比べて少し狭い画角は、構図に制限をかけるものではありませんでした。
浅い被写界深度によって、被写体を背景から引き立たせることが出来、モデルの表情に焦点を当てられるという利点があります。
そして今、このレンズは私の撮影スタイルにぴったりと合っています。仕事にもプライベートにも付き合ってくれる、毎日手放せない、そんなレンズだと思います。
私は、写真を通して、被写体の表情の柔らかさと強さの両方を表現するのが好きです。これは私の撮影スタイルの核の部分です。
SIGMA 50mm F1.4 DG DN|ArtはSIGMA 35mm F1.4 DG DN | Artの素晴らしい相棒として、私の次の新しい物語を紡いでくれることでしょう。


MORE PHOTO
ABOUT
エリオット・オービン
写真家/ビデオグラファー
独学で写真を学び、現在は様々なブランドやモデルと仕事をする、フランスの写真家。ポートレートとダンス撮影を得意とする。被写体を"真に生かす"ため、背景や光に特別な注意を払う、独自のスタイルを持つ。
愛着のある故郷ブルターニュのナントとパリの街を行き来し、2つの都市が持つものすべて、そしてそれぞれの特徴を活動の軸としている。
Special Thanks