私が大切にしているのは、
厳選した道具で、
最高の光景をのこすこと。

山では出来るだけ軽い装備で歩きたい。けれども山で撮る写真は画質にはこだわりたい。
fpはそんな相反する私のニーズに応えてくれる軽量でフルサイズのカメラです。
2019年の登場以来、私のアウトドアのパートナーとして数々の山に連れていきました。

そして今回fpにマッチするコンパクトさと高い光学性能を併せ持つレンズとして登場した、
Iシリーズの24mm F3.5 DG DN | Contemporaryを携えて初冬の長野県・北アルプスに行って参りました。

歩きながら撮りたくなった山々の風景を素早く切り取れるように、山行中は常にバックパックのショルダーにカメラを固定しています。
あまり重い機材は身体の左右のバランスに偏りが出るため避けたい。そのためレンズ単体が225gでfpと併せて約650gの24mm F3.5 DG DN | Contemporaryは山登りのギアとして非常に魅力的なプロダクトです。

Iシリーズから新たに追加されたマグネット式のレンズキャップ。今回、Iシリーズと一緒に専用のキャップホルダーが用意されたので反対側のショルダーに取り付けました。ホルダーにもマグネットで取り付ける事が出来るので、素早く撮影に移行する事ができます。

未明の暗い時間から登山道を登り始める。高度を上げると共に次第に太陽が上がり、雪化粧をし始めた北アルプスの山々が見えてきます。

約2800mのアルプスの稜線に上がり、今日の目的地までの道のりを見渡す。24mmの画角では縦構図で長い尾根を収める事が出来ます。

北に向かって伸び、いずれ富山県まで繋がる稜線が冠雪しており、三段紅葉の風景を楽しむ事が出来ました。

今日の宿泊地に辿り着き、北アルプスの盟主・槍ヶ岳を臨む。夕方にかけて雲が立ち込めてドラマチックな瞬間を見せてくれました。

PM10時に外に出るとガスが立ち込めていましたが、一瞬晴れた隙に月明かりに照らされる槍ヶ岳を写真に収める事が出来ました。

AM4時。月が隠れ満天の星空を臨むことが出来ました。

雲海の下に安曇野市、松本市の夜景が広がります。

AM6:00 快晴の中、日の出を収める事が出来ました。

後日、再びfpと24mm F3.5 DG DNと共に栃木県は那須岳に登ってきました。

この日は前日から霧が立ち込めて強風が吹いていました。そのお陰で山頂は岩や木々に霧氷が付いており、24mmの最短撮影距離10cmという接写性能を試す事が出来ました。

24mm f3.5 DG DNはようやく現れた、fpのボディにマッチするコンパクトさとArtに匹敵するクオリティを持ったレンズです。そのメタルボディの質感、心地よいクリック感から来る操作しやすさは撮影の後押しをしてくれるように感じます。

2020年はグローバルパンデミックにより、アウトドアに行く事も儘ならない長い期間が続きました。日本では自粛期間を過ぎた11月現在、再び訪れた山々はこれまでに訪れたどの山よりも鮮明に自然の美しさを放っており、癒やしを与え、眠っていた感覚を呼び醒ましてくれます。

そう感じた瞬間を長く記憶に留めるために、私は自分の好きな道具で風景を切り取り美しく記録しておきたい。fpとIシリーズはそう思わせてくれるカメラとレンズです。