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私が大切にしているのは、
情熱をもってアイデアに命を
吹き込むこと。

ジェフ・ハーグローブ
Jeff Hargrove

65mm F2 DG DN | Contemporary I series Special Impression

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 800, F11, 1/320s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 1600, F5.6, 1/160s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 200, F2, 1/500s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/5s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 800, F8, 0.7s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 1600, F2, 1/125s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/20s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 1600, F2, 1/160s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 2500, F2, 1/250s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 1600, F2, 1/125s

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 2000, F2, 1/200s

私を魅了してやまないもの、それは「ひと」です。ポートレートを撮ることで彼らを知り、その世界を探求したいのです。私の写真家としてのキャリアは、アーティストを撮影し、その作品をパリや世界中の都市のギャラリーで展示することから始まりました。やがて、世界各地で広告制作の仕事をするようになったのです。

ふだんは、大判フィルムカメラとSIGMAのdp2 Quattroとfpをメインで使っています。大判カメラは専ら、しっかり作りこんだポートレート撮影用に使いますが、dp2 Quattroは完全な常用カメラですね。軽くて一日中持ち歩いても苦にならないし、デザインもユニークでオリジナリティがある。私の価値観やライフスタイルにぴったりです。

※ 以下撮影データの記載なき写真はSIGMA fpと65mm F2 DG DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。

SIGMA Iシリーズの新レンズ、
特に「65mm F2 DG DN | Contemporary」については、
どのような印象をお持ちですか?

このIシリーズを初めて手にしたときに真っ先に感じたのは、軽くてコンパクトであるのはもちろん、妥協のない高い光学性能を備えていること。でもこのレンズは、純粋に審美的な視点からしても、「私はどんな人とも違う」と静かに主張しているような、より個性的で主体的なデザインである点で、他のレンズとは少し違っていると感じます。 そして、やはり確かに違うのです。一切の妥協を排した機能性、そして凛とした独自性。金属とガラスを惜しみなく採用した堅牢なデザイン。フォーカスリングの滑らかな感触も、操作のしやすさとしっかりとした手応えを心ゆくまで味わえる絞りリングにも、時を重ねても失われることのないビルドクオリティの高さを感じられるはずです。一生ものの価値と感動がそこにはあります。

65mmという焦点距離はスチルレンズには珍しいですが、狭い空間でのポートレートレンズとしては大きなアドバンテージがあります。私は窓から差す自然光でポートレートを撮影するのが好きです。深い陰影が生まれ、ポートレートにボリュームと個性を与えてくれますので。パリの小さなアパルトマンでは、窓際に十分なスペースがとれないため、一般的なポートレートレンズだとあまり引いて撮ることができないのですが、このレンズならモデルに近づいても美しいボケ味を得られるところがありがたいですね。この焦点距離のおかげで、モデル、そして作品に対してより良いディレクションや関係性をつくることができますし、新しいポートレートの可能性を探ることもできるようになった気がします。65mmという焦点距離の心地良さには本当に驚かされます。なぜ65mmがスチルでは一般的ではないのか不思議に感じるくらいです。SIGMAはこのレンズで、私の撮影方法の限界をぐっと拡げてくれたといえます。

デザイナー/クリエイティブディレクター/写真家/カフェオーナーとしてのキャリアについて教えてください。また、この分野で働くようになった経緯を教えてください。

情熱、これに尽きます。情熱は、どんな時も私を衝き動かしてくれる原動力なのです。陳腐に聞こえるかもしれませんが、単純な考えだけでは成しえないようなことを実行するために私を駆り立ててくれるものです。創造的なアイデアというのはそれほど珍しいものではありませんが、そこに命を吹き込むことができるのは情熱だけです。仮に重要な岐路に立ち、伸るか反るかの選択を迫られたとしましょう。周囲からどんなに「やめておけ」と制止されたとしても、情熱があれば前進することができます。 自分の内にある「何か」を可能な限り正確に翻訳して、外の世界と共有したいものに変換するため、妥協を許さずにベストを尽くすためのエネルギーをくれるものなのです。 情熱があればこそ、自分自身に対する期待値を超えて、写真、デザイン、クリエイティブディレクション、コーヒーショップのオーナーなど、「媒体」にしばられずに、他のだれかに影響を与えることができるだけの意味あるものを創造できるようになると思っています。

あなたの生活やキャリアの中で、写真はどのような役割を果たしていますか?

写真は、幼い頃から私の生活の一部でした。休暇には車で世界を探検する旅もしましたが、母も父も写真を通して旅の記録を残していました。フィルムを現像した後、カラースライドをプロジェクターに入れて写真を見ながら、旅の思い出や発見したことを思い出していました。12歳の時、私も写真を撮り始めました。地元の写真サークルでモノクロフィルムの現像や引き伸ばし方を習いました。以来、写真は私の一部となり、いつも、あらゆる経験や冒険の傍らにありました。写真は、世界を発見し、体験し、世界と融合し、世界に対する自分のビジョンを表現するための手段です。しかし、写真が最も重要な理由は、それが自分自身を発見し続けるための方法であり、それによって自分のビジョンを常に新鮮なものに保つことができるからだと考えています。

自分のスタイルを作るには?

難問ですね...。そもそもスタイルって何なんでしょう? 自分らしいスタイルを確立するのであればまずは自分が何を表現したいのかを自問する必要があります。そしてそのために最適なツールを自分がもっているか自問自答してみましょう。ツールというのはつまり、レンズ(広角か望遠か)、照明(明るいか暗いか、順光かそれ以外の角度から当てるか)、構図(密度や配置)、現像や編集、被写体の選択などの表現のためのパーツのようなものです。これらの要素が、あなたの伝えたいことを、伝えたいように、十分かつ適切に、無理なく作用してくれるかどうかが大事だと思います。この「スタイル」に対する問いは長いこと私のテーマだったんです。ある晴れた午後、台北の路地を歩いていた時に、向かいの建築家のアトリエの窓越しに目に飛び込んできた、"スタイルとは、レシピや方程式からは生まれない。理に適いさえすれば、それがスタイルになるものだ。"というル・コルビジェの引用句を見るまでは。

あなたにとってのIシリーズとは?そしてこれらの新しいレンズを使った経験を表現するにはどのような言葉を選びますか?

デザイン、アイデンティティ、アティテュード

初めてIシリーズを目にしたとき、すぐにその「違い」を感じましたが、同時に親しみも感じました。基本的に交換レンズというのは機能製品ですけれど、IシリーズにはSIGMAのディテールへのこだわりと職人技が際立っていました。コンパクトで軽く、堅牢に作られている。機能はもちろん、美しさを追求したデザイン。これらのすべてがIシリーズを唯一無二の、ユニークな存在にしていると思います。そして奥底には丁寧さ、正確さ、完璧さ、クラフトマンシップ、デザイン、思いやり、情熱が込められていると感じました。これらは私自身にとっての大切な価値観なんです。つまり、SIGMA Iシリーズは、まさに「私」を反映しているといえます。

Special Thanks

バレンタイン・チェン (Valentine Chen)