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私が大切にしているのは、
写真に没頭することで自分を
解き放つこと。

ジュリー・メイファン
Julie Mayfeng

35mm F2 DG DN | Contemporary I series Special Impression

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/250s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/2500s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/400s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F5.6, 1/125s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/800s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/6000s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F3.5, 1/200s

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F2, 1/60s

どのような撮影機材を使用しているのか、また、写真家としての自分をどのように表現しているのかを教えてください。

7年ほどキヤノンのコンパクトカメラとデジタル一眼レフを使っていましたが、2009年に偶然SIGMA DP2のことを知り、インドとネパールの旅で初めてSIGMAのカメラを使いました。SIGMA DP2は、撮影に集中できるところがとても気に入っていました。それ以来、ほかにDP Merrillシリーズ、dp Quattroシリーズ、sd Quattroと、旅行や雑誌の撮影ではSIGMAの機材を使い続けてきました。いまは主にSIGMA fpと45mm F2.8 DG DN | Contemporaryの組み合わせで使っていますね。最近だと、オランダには24-70mm F2.8 DG DN | Artをもっていきました。

SIGMA Iシリーズの新レンズ、特に「35mm F2 DG DN | Contemporary」については、どのような印象をお持ちですか?

旅やストリートフォトが好きなので、カメラの重さやサイズにはうるさいほうかもしれません。35mm F2 DG DN | Contemporaryは45mm F2.8 DG DN | Contemporaryに比べると少し大きいですが、私のように小さな手でも筐体の半分を覆えるくらいのサイズです。軽くてコンパクトなので、一日中カメラを携行していても疲れませんでした。デザインは45mm F2.8 DG DN | Contemporaryと同じように優れた堅牢性と上質感を湛えています。今回新しくなった要素といえば、Iシリーズ専用のマグネット式メタルキャップの存在ですね。これは45mm F2.8 DG DN | Contemporaryにはなかったものです。無地でフラット、究極的にシンプルですが、上質でスタイリングも素晴らしいです。キャップの内側に仕込まれたマグネットで、サッとレンズに装着できます。もう一つの嬉しいサプライズは、レンズと当たる面にビロードのような布が貼られていること。この繊細なディテールには感心させられました。些細にみえるかもしれませんが、私にはこのキャップがレンズに付加価値を与えてくれているように感じます。

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO640, F2, 1/40s

ファッションフォトジャーナリスト/機内誌の紀行写真家としての経験を教えてください。また、この分野で働くようになったきっかけを教えてください。

私は自分のことをフォトジャーナリストや紀行写真家であると定義しているわけではありませんが、エアラインの機内誌では実際に何度か仕事をしたことがあります。キャリアとしては、英国のMonocle誌、ニューヨークのAirbnb誌やElle Decor誌、シンガポール航空のSilverkris誌、カタール航空のOryx誌など、国際的な雑誌で仕事をしてきました。こうした仕事は私のスタイルにも合っていて、仕事と言っていいのかわからなくなるほど楽しいし、好きです。主に旅行、人物、ライフスタイル、インテリアに関する主題が多いですね。仕事を通して、行ったことのない場所を訪れたり、初めての人に出会えたりするのはとても嬉しいものですし、もちろんやりがいもあります。登山家でもないのに明け方に山歩きをしたり、徹夜で撮影したり。これが写真のすごさだと思うんですよね。恐怖や躊躇を押しのけ、新しいことにチャレンジさせてくれるわけですから。撮影に没頭し、ひたすらよい写真を追求することが結果に繋がってきましたし、今の自分があるのはそのおかげだと思っています。

あなたの生活やキャリアの中で、写真はどのような役割を果たしていますか?

趣味で始めた写真がいつの間にか仕事になっていて、振り返ってみると、自分の撮った数え切れないほどの写真が私自身の歴史となっているわけです。写真のない人生は考えられないですし、写真抜きに私という存在を証明するのは難しいだろうと思いますね。写真は、自分の好きなものや自分が生きている場所をより深く理解するためのものでもあります。つまり、写真は私と世界をつなぐかけ橋であり、私の世界観を大きく広げてくれるのです。同時に、写真を通して自分自身をより深く知ることができたし、自己省察のすべを身に着けることもできたと思っています。

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary, SIGMA fp, ISO 100, F8, 6s

自分のスタイルを作るには?

そうですね、意図的に自分のスタイルを作ったわけではないと思います。単純に自分の好きな瞬間に反応し続けること。それが時間が経つにつれて自分のスタイルになっていったわけですが、実のところ自分のスタイルを明確に定義するのは難しいですね。私は、調和、韻、ユーモア、温もり、ノスタルジーやエキゾチズム(ある種の異質さ)などを感じさせる写真が好きです。大人になってから見聞きしたり、読んだりしたものに影響を受けているのかもしれませんが。例えば、両親が撮ってくれた自分や弟妹の写真、自分の好きなクラシック音楽やワールドミュージック、好きな作家の文章や作品。自分の感性を刺激してくれたものすべてにインスパイアされていると思うし、私のスタイルの牽引力になっているような気がします。

あなたにとってのIシリーズとは?そしてこれらの新しいレンズを使った経験を表現するにはどのような言葉を選びますか?

旅行に最適で、堅牢な、インスピレーションを与えてくれる存在。

私は長旅が好きなので、撮影機材も小さくて軽いものであってほしいのです。その点でIシリーズの35mm F2 DG DN | Contemporaryは旅に最適化されている感じがして、しっくりきますね。ですが、コンパクトならよいわけではなく、レンズは堅牢で耐久性にも優れていなければなりません。機械も人間も耐久性があってこそ、です。私もレンズも、どちらも人を感動させる存在だと言えるんじゃないでしょうか。私が写真を通じて人に感動を与えているように、このIシリーズも撮り手である私に感動を与えてくれます。機会があれば、このレンズだけで未知の土地へ長い旅に出てみたいですね。常に自分を刺激し高揚させてくれるものが傍らにある生活って、素晴らしいことだと思いませんか?

※ 撮影データの記載なき写真はSIGMA fpと35mm F2 DG DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。