究極のオールラウンダー：SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Artが切り拓く標準レンズの新世界

私の写真家としてのキャリアの大部分が、インドの結婚式と結びついています。インドの結婚式は感情豊かで、ひとつひとつの儀式にすべて深い意味が込められています。そのようなイベントを撮影することの難しさと楽しさは、大きな感情が渦巻く一瞬一瞬の出来事をすべて予測し、逃さずに捉えられるかどうかにかかっています。また、早いテンポで展開していく結婚式の撮影のためには、信頼性の高い、自分に合った撮影機材の存在も非常に重要になります。適切なカメラボディとレンズを選択するうえで、強調しておかなければならないことは、私は写真人生のスタートから、常にSIGMAのレンズを使い続けてきたということです。そして、今回新たに発表されたSIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Artは、まさにあらゆる撮影に対応できるレンズでした。焦点距離28-105mmのズームレンジとF値2.8通しの明るさがバランスよく組み合わされた、素晴らしいコンビネーションで、オートフォーカスも、私がこれまでに使ってきたレンズの中でも最速です。結婚式の撮影は場面の変化に素早く対応しなければならないので、これは非常に重要なポイントなのです。

広いズームレンジを備えたこのレンズは、クローズアップや複雑なディテールも、難なく捉えることができますし、広角側でも鮮明に撮影できます。私は、このレンズの実力を試すには、結婚式の撮影こそがうってつけだと考えました。特に試してみたかったのは広角撮影における性能でしたが、結果は上々で、被写体に素早くフォーカスを合わせて撮影できました。また、結婚式の中ではフェラス（feras）やヴェルマラ（vermala）と呼ばれる動きの大きな伝統的儀式がいくつか行われ、これらは式の中で一回しか行われないものなので、チャンスを逃したら後はありません。信頼できる機材を手に、敏捷に反応することが求められます。でも、SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Artの高速なAF性能のおかげで、すべてのショットで主役となるカップルにしっかりとフォーカスを合わせ、鮮明な画質で撮影できました。また、写真の色調についても触れておきたいと思います。色の再現力も非常に優れていて、本当に素晴らしいものでした。このような高い性能を実現しながら、軽さやコンパクトさについてもを妥協することなく、ズームレンジの広い他のレンズと比較してもなお小さいことにも、私は感銘を受けました。

私にとって、写真はただの仕事ではありません。写真は生き方そのものなのです。9年前に始まった私の写真の旅は、毎日、新しい変化をともないながら、今も続いています。インドの結婚式を写真や映像で捉えること、鮮やかな色彩や深い感情を記録していくことは、この旅の中で重要な位置を占めています。そして、SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Artという新たな傑作レンズが私の旅の仲間に加わりました。他の写真家や写真愛好家の皆さんにも、このレンズを第一におすすめしたいと思います。