SIGMA dp2 Quattroは、2018年の春先から使用しています。友人の勧めでSIGMAに興味を持ち、カメラづくりの姿勢に共感したことがきっかけでした。なるべく自然な画を撮りたいという想いからこのカメラを選びましたが、実際に使ってみたところ、「なぜかはよくわからないけど、自分が撮りたいと思っていた以上の写真が撮れているな」と感じました。もちろん撮るにあたってある程度の狙いはあるのですが、PCに取り込んで現像してみると、写真の中に違う世界が立ち上がってくるような気配があり、驚きました。
誰も気づかないような場所にある植物の美しさを掬うことに楽しさを覚え、身近な植物を撮ることが多いですね。被写体とじっくり向き合って撮れるSIGMAのカメラは、植物の声や呼吸を聴くことができるひとつの媒体だと思っているので、一呼吸おきたい時や自然と対話したい時に持ち出しています。小さなものでもしっかりと表情を写してくれるところが好きです。
SIGMAは、真面目でちゃんとつくっているというブランドイメージがあります。また、効率や売上を一番の是とせず、つくりたいものをつくるという姿勢から、ものづくりの豊かさを感じます。そのような文化から生まれた製品には愛着も湧きますし、長く使っていきたいと思っています。