WHAT’S A GOOD PHOTO TO YOU?

 

Introduction

SIGMAの映像作品を手がけてきた山中有監督が1年以上かけて、
著名か無名か、プロか否か、経験の有無や多寡にかかわらず100名近くの方々に
「あなたにとって良い写真とは?」を問いかけたインタビュー集です。
ひとりひとりの回答に込められた「写真」の素晴らしさをぜひご覧ください。

(本編34 分 / 字幕あり)

Director Interview

制作への想い

もともと私は写真を撮ることが大好きで、
6×9の中判フイルムカメラを持ち歩いていた時期もあった。
撮った写真をラボで現像し、引き伸ばして、じっくり写真と対峙した。
でも最近は写真もスマホで撮るばかり。
そこまで写真に熱くなっていない自分がいる。(でも撮影枚数はとても多い)
自分自身の内面の変化というよりも、
写真を取り巻く環境が変化してしまったのだと勝手に解釈した。
20年前のフイルムで撮影していた「写真」と、
スマホで何の緊張感もなく撮る現在の「写真」は、きっと概念が違う。
そして生成AIの登場などでこれからも「写真」の有り様は、
未来永劫、変化しつづけていくだろう。
吐き気がするほど膨大な数の写真に埋もれつつも、
きっと私たちは写真の魅力に取り憑かれていて、その存在なしには生きられない。
そして、その膨大で無意味な写真の中から、
宝石のような、確かな価値をもつ数少ない「いい写真」を見つけ出す。
では「いい写真」とはなにか。
それはその人の人生観に直結するので、人の数だけその答えはあるだろうし、
人生のタイミングによっても違うだろう。
私自身、その答えをはっきりと持ち合わせてはいない。
(この「いい写真とは?」という質問は私にとって、回答不能な質問なのだ!)
その答えが見つかれば、きっと、昔のように写真に対する情熱が、
また別の形で湧き上がるかもしれない。
そういった望みから、私はこのドキュメンタリーを制作した。
私のような境遇にある方々にとって、何かしらの道しるべとなれば幸甚に思う。

山中 有 Yu Yamanaka
映像作家 / 映画監督
山梨県生まれ。東京在住。主な仕事に、短編映画「blur」、BMW短編映画「青い手」、NHK Eテレ「デザインあ」他、映画、ドキュメンタリー、CM多数。UNIQLO短編映画「服の旅先」は、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアBRANDED SHORTS 部門でグランプリを受賞。
bluedocumentary.com

 

Staff Interview

「あなたにとっていい写真とは何ですか?」という問いは、
「あなたは何を大切にして生きていますか?」という問いをしているのではないかと思うほど、
皆さんの答えがとっても魅力的で、その人の人生が垣間みえたような。

そんなかけがえのない一人一人の時間を、
想いを作品にまとめることが出来たのではないかと思います。

沢山の方の人生が詰まった作品です。

ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。

サトウケイシロウ / プロデューサー
1983年生まれ。
映像制作に携わる傍ら、農業にも従事している。

Masthead

出演者


今井田 彩那
深田 志穂
齋藤 陽道
上田 義彦
藤井 保
澤田 知子
インタビューに答えてくださった皆様


スタッフ

監督 山中 有
プロデューサー サトウ ケイシロウ
照明 中川 大輔
照明チーフ 伊藤 紀章
録音 内藤 和幸
録音 高橋 勝

デジタルアーティスト(オンライン編集) 藤本 一貴
手話 丸山 真由美
MA 西垣 太郎