人と世界とつながる、
ドキュメンタリー撮影に完璧な仲間たち
DC DN Contemporary|Nikon Z mount
ピエール・エマニュエル ドゥレトレ
Pierre-Emmanuel Delétrée
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F9, 1/320s
私が写真を始めたのは、カメラやビデオカメラに熱中していた祖父の影響です。6歳か7歳のクリスマスに初めてフィルムカメラをプレゼントされ、瞬間や思い出を切り取るというアイデアにすぐに魅了されました。初日には、少なくとも3本のフィルムを使いましたよ。
写真は、私にとって単純な趣味として始まりました。ただ自分で楽しむために地元のイベントを撮影したりしていました。ある日、音楽フェスティバルの主催者が私に目をつけ、コラボレーションを申し出てくれました。この最初の体験が功を奏し、それから毎年一緒に仕事をするようになりました。その後、町の新聞や他のメディアとのコラボレーションを始め、徐々に写真のスキルを高めていき、ついには私の職業となりました。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F8, 1/250s
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F9, 1/320s
写真は私の好奇心を刺激し、旅や、新しい被写体を探求することへと駆り立てます。私は小説、記事、映画、ミュージックビデオ、絵画、写真など、常に新しいインスピレーションの源を探し求めています。
写真家では、レイモン・ドゥパルドンの作品を特に尊敬しています。私がドキュメンタリー写真を始めようと思ったのは、レイモン・ドゥパルドンの「La solitude heureuse du voyageur」を読んだことがきっかけです。彼の写真の美しさと、人、場所、そして人生におけるシンプルな物事の本質を捉える力に魅了されたのです。しかし、私が最も感動したのは、彼の言葉でした。彼の仕事に対する考え方、誠実さ、そして迷いを語る姿は、すぐに私の心に響き、これこそ私がやりたいことだと思いました。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F3.2, 1/400s
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F4, 1/160s
ドキュメンタリー写真では、被写体が感情的なレベルで私に語りかけてくることが不可欠です。被写体との個人的なつながりがなければ、いい写真は撮れません。
ドキュメンタリー写真で苦労することのひとつは、クリエイティブであり続けることです。というのも、同じような写真を何度も撮っていると、ルーティンに陥りがちだからです。ですので、新しい試みをするよう自分を追い込むようにしています。例えば、1つの焦点距離しか使わない場合は、環境や被写体に合わせながら、面白いアングルを見つけるために考え方を変えていく必要があります。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary,
Nikon Z50, ISO 100, F5, 1/1000s
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F4, 1/400s
写真における私のアイデアや課題からの要求に応えるためには、最新の機材も欠かせません。撮影技術の向上という点では、カメラやレンズのテクノロジーの進歩は、撮影に新しい視点を与えてくれていると思います。ISOの性能も問題ではなくなり、難しいライティングの条件下でもノイズに悩まされることがなくなりました。AFも高速かつ高精度になったので、被写体にしっかりとピントを合わせることができるようになりました。
* 撮影データの記載なき写真は ニコン Z マウント用SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary、SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F8, 1/500s
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 160, F5.6, 1/1000s
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 320, F4.5, 1/320s
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F2, 1/640s
私はドキュメンタリー写真の撮影には、単焦点レンズを愛用します。画質が良く、汎用性があり、携行性に優れているためです。これにより、作品をよりコントロールすることができ、独特なルックや雰囲気を作り出すことができるのです。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary、 30mm F1.4 DC DN | Contemporary、56mm F1.4 DC DN|Contemporaryは、ドキュメンタリー写真における私のニーズにぴったりです。この、ニコン Z マウントシステム用のトリオが提供する自由度の高さに感謝しています。画質は、開放F1.4でも非常に優れています。AFは高速で正確です。サイズと重量は持ち運びを容易にします。そして丁寧で堅牢な造り。これらすべてが、ドキュメンタリー写真に最適なレンズの決め手となります。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 110, F1.4, 1/500s
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F1.4, 1/500s
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F1.4, 1/160s
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, Nikon Z50, ISO 100, F1.4, 1/500s
このエッセイのために、私は福島県にあるSIGMAの会津工場を訪問する機会を得ました。そこで働く人々の物語や、製品に込められたクラフツマンシップに惹かれました。私は、ものづくりの人間的な側面と、そこで働く人たちの技術や献身をもっと表現したいと思いました。
SIGMA会津工場への訪問は、製品が人の手でつくられていく過程を記録し、そこで働く人々とつながる素晴らしい機会でした。Behaind the Scenesの映像では、撮影の様子を垣間見てもらえるはずです。ドキュメンタリー・プロジェクトのロケがどのようなものかを観る人に知ってもらえるよう心がけています。
ドキュメンタリー写真に興味がある人へのアドバイスとしては、自分が本当に情熱を持っている対象を選び、好奇心と敬意をもってアプローチすることです。