いつでもどこへでも持ち歩ける
最高の機材

DC DN Contemporary|FUJIFILM X Mount

ニコラ・ダティシュ
Nicolas Datiche

SIGMA FUJIFILM X Mount

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 1600, F1.4, 1/100s

大都市東京を歩く

4月のある晩、私は羽田空港に降り立ちました。あれから9年が過ぎ、日本の大都市も、私の写真活動も変わりました。

日本に来て最初の数週間は仕事が無かったため、その自由な時間を東京のさまざまな場所で発見し、眺め、そして迷うことに使いました。
写真はいつでも、散策をしたり、人と会ったり、道に迷ったりする口実をくれます。また、カメラはコミュニケーションするうえでの気恥ずかしさを和らげてくれます。

当時の日本はまだ平成の時代で、デジタル一眼レフカメラが王者として君臨しており、カメラバッグは重いものと決まっていました。世界最大の都市・東京を散策するのは素直に楽しいものでした。なぜなら、東京では、新たな発見という体験の記念品として、あるいは記録すべき人生の瞬間として、撮ってくれと言わんばかりの情景があらゆる場所で現れるからです。谷中の路地から、眩しい光あふれる夜の渋谷まで、東京を撮影しながら散歩することは、この表現手段を愛する者にとってはまさしく喜びなのです。いにしえの江戸から東京へと変化したこの都市は、常に動き続けています。古い建物は新しい巨大なガラスで覆われた高層ビルに代わり、通りのデザインは一新され、住民に新たな生活空間を提供しています。そしてフォトグラファーの活動する空間も常に変化しているのです。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F3.2, 1/800s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F1.4, 1/3200s

ミラーレス化の波は最初は控えめに、やがて大挙して押し寄せてきました。そして私が初めて東京に降り立った日から9年が経った今、同じ都市を歩く私のお供のミラーレスカメラとこれら3本のSIGMAレンズは、撮影散策に必要な全てを満たしています。

小さなカメラボディにぴったりのコンパクトなレンズは、ビルドクオリティにも光学性能にも妥協が無く、まさに散歩のお供として理想的で、本当に驚いています!描写は絞り開放から精緻で、そのコンパクトさからは想像ができないほどの高画質を実現してくれます。東京は活発な都市であり、常に動き続けていますが、これら3本のレンズのAF機能に失望することは一度もありませんでした。

* 撮影データの記載なき写真は SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary、SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F8, 1/500s

いつでも持ち歩ける、散策のお供

よく、自分の撮影方法に最も適したカメラの選び方について聞かれます。
そんなとき私は、「いつも持ち歩けるカメラが最高のカメラ」だと答えます。

コンパクトなこれら3本のレンズがあれば気軽に撮影のための散策に出かけられます。16mm、30mm、56mmの3つの画角により東京の街中でもフレーミングの幅が広がります。軽量で、手に馴染むデザインは富士フイルムカメラとの相性も良く、かさばらないサイズ感は散歩や街並み撮影のお供には理想的です。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F2.5, 1/500s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F2, 1/1250s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 400, F2.2, 1/60s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary,
FUJIFILM X-T4, ISO 200, F1.4, 1/500s

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 800, F3.6, 1/2500s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 1600, F2.8, 1/50s

この都市が見せる顔は昼と夜で変わります。
空気も音も変わるこの大都市特有の雰囲気を、F1.4の口径は捉えます。

これら3本のレンズのコンパクトさは、旅行作家にして才能あふれる写真家、50年代に東京を撮影した先駆者でもあるニコラ・ブーヴィエのことを私に思い起こさせます。もしブーヴィエ氏が今の東京を撮影するならば、この3本のレンズをお供にするのではないかと思うのです。

環境において新鮮な驚きに触れるためには、機材にとらわれることがあってはいけません。

ブーヴィエ氏は、撮影散策について私が思うことを次のような言葉で表現しています:
「本来の目的と異なるものを持ち帰るのが、偉大な旅人の特徴である」

(原文:C'est le propre des longs voyages que d'en ramener tout autre chose que ce qu'on y est allé chercher.)

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 1600, F2, 1/160s

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 800, F2, 1/100s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary,
FUJIFILM X-T4, ISO 800, F3.2, 1/80s

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary,
FUJIFILM X-T4, ISO 160, F3.2, 1/1600s

雪の蔵王山を歩く

東京の街中から山形県の山々まで、軽快なルポに最適なレンズトリオです。

蔵王山では冬の間、シベリアから吹く氷のように冷たい風が、木々を非現実的なおかしな形のモンスターに変身させます。この現象は気候変動とともに消え去ってしまうかもしれませんが、この冬はこのモンスターにとって良い条件が整っており、ふわふわとした巨大な雪玉に覆われた巨人が立ち並ぶ、壮観な自然を撮影できました。
冬の蔵王山のように厳しい条件の下では、持ち運ぶ機材を軽くすることが重要です。この自然の気象現象を記録に収めるため、カメラバッグの重さを気にせず雪のなかを歩くことができれば、撮影したい対象に集中し続けられます。撮影に妥協する必要もありません。私にとって写真とは真実を捉えることです。機材やテクニックではなく、私が伝えたいことは何か、に集中することです。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 80, F5.6, 1/800s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F2.8, 1/4000s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F2.2, 1/8000s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F3.6, 1/1600s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、蔵王山の斜面に連なるモンスターたちの撮影を可能にします。一方、SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、私が最も頻繁に使う焦点距離に近く、私が目にしたものに完璧に反応してくれます。そしてSIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、モンスターの近影を捉え、物語を語るうえで大事なディテールの描写に最適です。デザイン、性能、ビルドクオリティ全てに優れた3本です。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T4, ISO 160, F2.2, 1/125s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F1.4, 1/1250s

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F2.5, 1/320s

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary, FUJIFILM X-T30, ISO 160, F1.6, 1/250s

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