新しい地平を切り開いてくれる
超望遠レンズ
メンノ・ファン・デル・ヴィーン
Menno van der Veen
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports, SONY α1, ISO 500 , F5, 1/40s, 99mm
私が写真を始めたのは、前職の体育教師をしていた頃です。当時、私は定期的にアルプスに行っており、いつもカメラを持参していました。
写真に魅了された私は、「光量の少ない状況で何が必要なのか?スポーツはどう撮る?なぜこの写真はブレているのか?なぜこの写真は失敗作なのか?常に自分自身に挑戦し続け、さらに試行錯誤を重ねることで、少しずつ腕を上げていきました。それが評判になり、パーティーなどでの撮影を依頼されるようになりました。そして、地元のライブハウスでライブをするようになり、またそれが評判を呼び...と次に繋がっていったのです。
いつかTomorrowlandやDefqon.1 Festivalのようなイベントで撮影できたらどんなに素晴らしいだろうと思ったことを今でも鮮明に覚えています。そして今、私は世界中を飛び回り、想像しうる最大級のイベントなどで魔法をかけています。
でも、本当に助かったのは、自分もDJの経験があったので、多くのDJたちを知っていたことです。私は「DJ MNO」として知られていました。エンディミオン、ハイ・ボルテージ、ベース・モジュレーターズといった大物DJと一緒にポスターに名前が載ったのですが、いつも「Menno」と入れるのに苦労しているようでした。だから縮めて「MNO」という名前にしましたし、それを今は会社名(MNOフォト)としても使っています。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports, SONY α1, ISO 800, F4.5, 1/200s, 60mm
写真に魅了された
私の写真がアーティストたちによってシェアされ、露出の機会が増えるにつれて、私はジレンマに陥りました。このまま本業の体育教師と並行して写真を続けるか、写真に全力を注いでいくか...。そして、悩んだ末に写真の方に軍配が上がりました。写真のもたらす興奮、多様性、冒険、ダイナミズム、クリエイティビティ...それらに私は魅了され、今もその魅力に取り憑かれています。
もちろん、プロとして活動をするからには、質の高いものを提供し続けなければなりません。細部にまでこだわり、撮影することで、そのクオリティを実現する。自分の作品を見た人に、「この場にいたかった」と思ってもらう。私は、自分の写真で思い出を蘇らせたいと思っています。また、一般的な来場者が見逃すことの多い細部まで、そのステージを違った視点から見てもらいたいと考えているのです。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports,
SONY α1, ISO 800 , F4.5, 1/200s, 60mm
※ 撮影データの記載なき写真はSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
以外のレンズで撮影されています。
もう怖くはない
大きなイベントで初めて撮影したときは緊張しました。でも、今はもう慣れました。Defqon.1 Festivalのような6万人以上の観客が集まるイベントでの撮影は、実は地元の音楽会場で撮影するよりも簡単なんです。というのも、こういった大きなイベントのライティングはより良くできていて、またその場でより多くのことが起きているからです。小さなステージで素晴らしい写真を撮るスキルがあれば、大きなステージでも恐れることはないのです。もう怖くないーそれが、ここ数年で私が一番成長した点です。ただ、もうひとつ大事なことは、自分がやっていることがいかにカッコイイかということ。それを忘れてはいけません。
刺激をくれるライブイベント
私は、たまに休みの日があります。でも、こういったライブイベントに参加すると、いつも元気が出ます。それは音楽のおかげだけではありません(私はハードスタイルの大ファンなんです!)良い刺激を受け、想像性が豊かになるように思います。
イベントの時は、オープニング、花火、観客の盛り上がり、DJのアップ......といった具合に、まずは必要な画像を撮影します。それが終わったら、次にアングルや焦点距離、動きなど、いろいろと試してみます。
私は普段SIGMAの大口径単焦点レンズや、大口径望遠ズームレンズのSIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM|Sportsを使用しています。なので、SIGMA 60-600 F4.5-6.3 DG DN OS|Sportsという未知のレンズを使ってみないかと言われたときは、ほんの一瞬、迷ってしまいました。しかし、私は新しいことに挑戦するのが大好きです。さらに、今日のミラーレスカメラは、特に現在のソフトウェアとの組み合わせで、高感度ISOによってもたらされた、かつては克服できなかった問題を解決しました。ISO 3200まで安心して使えます。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports, SONY α1, ISO 1000, F4.5, 1/200s, 60mm
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports,
SONY α1, ISO 2500, F5.6, 1/320s, 236mm
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports, SONY α1, ISO 3200, F4.5, 1/250s, 76mm
遠くも近くも
光量が少ない状況下の撮影では、このレンズはバッグに入れておくのが賢明です。特に、多くのスモークも扱うとなれば、なおさらです。写真撮影の知識がある人なら、誰でも同じことを言うでしょう。しかし、十分な光量があるときは、本当に素晴らしいレンズです。夏の大きな野外フェスティバルのことを想像してください。これは様々な場面で美しい写真を撮ることができる、非常に汎用性の高いレンズなのです。60mmで素晴らしい遠景を撮影をした後、ズームインして近距離撮影することもできます。しかも、すべて1本のレンズでできるのです。Warfaceのステージで私が撮影したマスクの写真を見ていただければわかります。
高速でシャープな画像
ある夜の撮影では、バルコニーから俯瞰撮影をしていると、突然ラッパーがステージに現れました。私はSIGMA 60-600 F4.5-6.3 DG DN OS|Sportsで素早くズームアウトして、彼らを撮影することができました。なんて素晴らしいんでしょう。幅広いズームレンジをカバーする超望遠レンズだからこそ出来たことです。また、F5.6以上、さらにはF6.3以上でのステージ撮影も楽しみました。最初は懐疑的で、正直なところ「F1.4じゃないなんて、絶望的だ」と思いました。しかし、いざ撮影になり、光が全く問題ないことを確認し、カメラのモニターに映し出された結果を見て、これは大丈夫だと思いました このレンズは、私の仕事に新しい地平を切り開いてくれました。AFは驚くほど速く、画像はカミソリのようなシャープさです。最高です! このレンズは、その広いズームレンジにも関わらず比較的軽量です。とても扱いやすいので、手持ちでも快適に撮影することができます。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports,
SONY α1, ISO 1000, F6.3, 1/250s, 396mm
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports,
SONY α1, ISO 500, F4.5, 1/60s, 60mm
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports,
SONY α1, ISO 800, F4.5, 1/250s, 60mm