今回の撮影では、2つの場所をロケーションに選びました。上海の上海影視楽園（上海フィルムパーク）と、ハルビンのヨーロッパ風の建築群です。ノスタルジックな魅力あふれる上海の旧市街から、ハルビンの美しいヨーロッパ風建築まで、「4姉妹」のレンズと一緒に時間を超えた旅に出てみようと思ったのです。この2つの都市の歴史的な側面と現代的な側面とのコントラストを捉えることが狙いでした。どちらの街も豊かな文化の歴史があり、ビジュアル的にもインパクトがあります。このレンズセットの能力をフルに試しながら、私は風景写真とカルチャー写真との間をスムーズに行き来して撮影を行いました。

16mmの広角レンズは、より広い範囲のディテールを捉えられるので、上海の旧市街やハルビンの広場の撮影にぴったりでした。焦点距離23mmと30mmのレンズは、人物を被写体にして、イメージによってストーリーを伝えるような撮影に最適なレンズです。56mmの中望遠レンズは、建築でも人物でも、より細かなディテールを捉えられます。4本のレンズそれぞれが、どれも欠かせない役割を発揮してくれました。

私のインスピレーションの源は、旅や日常生活の中の些細な体験です。どんな街にも、どんな風景にも、その場所だけのユニークなストーリーがあり、そのストーリーをレンズを通して生き生きと表現することが私の仕事です。電車の中に差し込む太陽の光から、教会を照らす夕陽まで、どんな瞬間にも、私の写真のインスピレーションが潜んでいます。