「大きいほど優れている」を
覆すレンズ
アンドリュー・ストリップ
Andrew Stripp
ストリートスナップやポートレート、自然の風景から都市の風景まで...この高性能レンズで撮影できないものなどあるのでしょうか?このレンズは18mmから50mmまでという幅広いズームレンジを備えているため、なんでも撮影することができます。LマウントとSony Eマウントに対応しており、私はEマウントをSony α6500と組み合わせて使用していますが、その組み合わせはまさにドリームチームといえるでしょう!
※ 撮影データの記載なき写真はSIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary以外のレンズで撮影されています。
普段の仕事には、Nikon D850とSIGMA Artレンズを使用しています。Artレンズは素晴らしい製品ですが、重さがあります。今回のSIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryを箱から取り出したとき、最初に衝撃を受けたのがそのあまりの軽さとコンパクトさでした。まさに旅行や街並みの撮影には打ってつけです。この軽さとコンパクトさは、私の撮影スタイルを一変させるものです。このレンズであれば、決して目立つことなく、普段とは異なるあらゆる視点から撮影することができます。さまざまな状況への対応力が格段にアップし、これまで以上に素早く簡単に持ち運べます。必要とあれば、コートのポケットに入れておくこともできるのでとても便利です。しかもスマートフォンと比べてもそれほど重くはありません。
私は広告写真を仕事で撮影することが多く、そのなかにはいくつかの有名なブランドの仕事も含まれています。いまでも大きなカメラと巨大なレンズを携えていなければ、依頼主から軽く見られてしまうこともあります。そのため、このSIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | ContemporaryとSony α6500の組み合わせでは、少し期待を裏切るような見た目だと感じさせてしまうかもしれませんーそれがどれほど高い能力を発揮するかを知るまでですが!
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary, Sony α6500, ISO 200, F6.3, 1/250s
私はほとんどの撮影にSIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artを使用しています。このレンズは素晴らしい品質を備えています。そのため私は特に、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | ContemporaryをAPS-Cサイズのカメラと組み合わせて撮影した場合、焦点範囲がほぼ等しい24-70mm Artの品質に近い画像が得られるのかという点を確認したいと考えていました。その答えは撮影初日から明らかになりました。まぎれもなくイエスだったのです!このレンズを使用すれば、広告写真でも、それ以外の仕事でも楽々とこなすことができます。先ほども述べたように、写真の質はこの上なくシャープで素晴らしく、しかもゴージャスで魅力的なボケ味が得られるのです!
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F11, 1/250s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary, Sony α6500, ISO 200, F5, 1/500s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 400, F2.8, 1/640s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary, Sony α6500, ISO 200, F9, 1/320s
このレンズの汎用性のおかげで、ポートレートや長時間露光、街並み、都市の風景まで、あらゆる撮影を申し分なく行うことができました。なかでも特に楽しかったのは風景の撮影だったように思います。
私は旅の多い人生を送ってきましたが、生活の拠点を築きたいと思い、数年前に旅を少し控える決心をします。そしてその拠点にはアムステルダムを選びました。その街は、都市の風景が持つ素晴らしい魅力に気づかせてくれた場所だったからです。同じ運河沿いを50回散歩しても、その度に新しい何かを見つけ出すことができます。新しい道、表情を変える光、さまざまな動き...。ソーシャルメディアに投稿した私の作品に対するコメントを読むのも楽しみです。特にアムステルダムに長年暮らしている人々や、私の作品を見て郷愁を覚えた人々のコメントを読むのが大好きです。つまるところ、作品を発表して、それによって感情を呼び起こしたいと思っているのです。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F3.5, 1/1000s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F6.3, 1/320s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 400, F5.6, 1/320s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F5.6, 1/160s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F5.6, 1/400s
12年ほど前、私が初めてアムステルダムを訪れたときには、良い印象は全く受けませんでした。アムステルダムについて耳にした素晴らしいレビューの数々も、私にとっては何の意味もありませんでした。その街はあまりにも人が多く、雑然としすぎていたからです。しかし、撮影の仕事で2度目に訪れたとき、私の印象はがらりと変わりました。レンズを通して街を見たとき、嫌悪は愛へと変わりました。アムステルダムにはとても多くの発見と見るべきものがあったのです。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 400, F8, 1/125s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary,
Sony α6500, ISO 200, F5.6, 1/250s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary, Sony α6500, ISO 200, F8, 1/125s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary, Sony α6500, ISO 100, F22, 2.5s
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryの話題に戻りましょう。対象を選ばない私のダイナミックな撮影スタイルにぴったりのレンズが見つかったというのは素晴らしいことです。狭い街路を駆け抜けるサイクリストのポートレートを素早く撮影する場合でも、風景の構図をじっくりと練って撮影する場合でも、その万能性は明らかでした。先に述べたように、このレンズは美しく、コンパクトで、素晴らしい成果をもたらしてくれます。ディテール、シャープさ...。実に驚異的です。このレンズは、広く信じられている「大きいほど優れている」という考えを根本から覆すものなのです!