軽くて、スマートで、機動的。
フォトジャーナリスト
のためのレンズ。

私はフォトジャーナリストです。ですので、時には自分のカメラやレンズの性能の限界を超えた撮影をしなければならないこともあります。社会運動の真っ只中のような極限の状況、あるいは低照度下での撮影など、あらゆる状況に対応しなければならないのです。

そうした理由からSIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryを使ってみたところ、すぐさま、どこへ行くにも迷うことなく持ち歩くようになりました。

フランス北部にあるリヴィエール製釘所を訪れたとき、ここはこのレンズのテストに最適だと直感しました。引きも、寄りも、ポートレートも......あらゆるタイプの写真が撮れるに違いない、と。19世紀末に建てられたこの工場の製法は、当時から今日までほとんど変わっていません。産業革命直後の格納庫を撮るうえで、特に私が表現したいのは光が醸し出す雰囲気、鮮鋭な光のトーンと、陰影の深さです。

SIGMAのレンズメーカーとしての歴史に、私はSIGMAのアイデンティティに直結するもの、自らの起源や拠って立つところを否定することなく長きに渡って大切にしてきた独自のノウハウを感じてきました。だからこそ、SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN｜Contemporaryを体感するのにリヴィエール製釘所はうってつけだと考えたのです。実際に使ってみても、私がSIGMA製品の精華と考えているArtライン並みに、このレンズは抜群の描写力とコントラストを実現しているということが改めてわかりました。

一方、「開放F2.8」は、特にポートレート撮影時にその実力を発揮してくれます。被写体を際立たせ、背景とのほどよい距離感によって主題を引き立ててくれるからです。それに、このレンズの軽さはとても大きなメリットです。フルフレームカメラや重いレンズに慣れた身には、肩から最新の一眼カメラとレンズを下げて歩いていることをすっかり忘れてしまうこともあるほどでした。

SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryは、ストリートでも、ルポルタージュやポートレート撮影にも対応できる、高い汎用性と性能を兼ね備えた優れたレンズです。このレンズは必携レンズの要件をすべて満たしていますし、要するに、このレンズをとても気に入っているのです。

小さくて、軽くて、精確で、そして感動的な描写力を持つこのレンズは、常用レンズとしてはもちろん、ハイレベルな視覚表現・伝達が求められるプロジェクトにも最適な、まさに理想のレンズといえます。