多様な文化が共存する都市として知られるインドのチェンナイでは、ヒンドゥー教の祝祭「ナヴラトリ（九夜祭）」の期間中に2つのお祭り──歴史あるカーパーレシュワラ寺院の神聖な儀式と、活気あふれる「グジャラーティ・ナヴラトリ」──が開催されます。それぞれ全く性格が異なりますが、どちらにもチェンナイという都市の独自性がよく表れています。私は新しいSIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sportsを携えてこの2つのお祭りを訪れ、多様な伝統文化を受け入れながら調和した響きを生み出しているチェンナイの街の姿を捉えようと試みました。

カーパーレシュワラ寺院を取り巻く通りには、様々な品物を売る屋台が立ち並んでいます。伝統的な人形を売っている屋台もあります。この人形はヒンドゥー教の神々の姿をかたどったもので、熟練の職人たちの手によって細部まで精巧に仕上げられています。人形たちは、この地域社会を支える宗教的・文化的な絆を体現する存在です。

寺院の敷地内やその周囲には、スピリチュアルなエネルギーがあふれています。あらゆる社会階層の信徒たちが、神々との結びつきを得るために、祈りを捧げるために、そして心の平安を得るために、この寺院を訪れます。あたりには鐘の音が響きわたり、焚かれた香が立ち込め、礼拝の歌声が反響しています。ここは、誰もが穏やかで落ち着いた心を手に入れることができる場所なのです。

ふと目を上げると、数マイル離れたところからキラキラ輝く光が見えてきます。引き寄せられるように近づいていくと、グジャラート地方の伝統衣装に身をつつみ、歓喜の表情を浮かべる人々の姿が見えてきました。賑やかな音楽が響き、すべてが祝祭的な雰囲気に満ちています。これが「グジャラーティ・ナヴラトリ」。伝統的なダンスを果てしなく踊り続けるお祭りで、目も眩むようなスペクタクルが展開します。このお祭りには老若男女問わずあらゆる社会階層の人々が集まり、円舞を基本としたリズミカルな「ガルバ」と呼ばれる踊りに参加します。ただ身体を動かすことだけが目的なのではありません。この踊りには、神々を称える意味が込められています。持ち運びに便利なSIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sportsは、瞬間勝負の撮影にも有利なレンズです。活気に満ちた場面の数々も、このレンズのおかげでスムーズに撮影できました。