私の活動とアイデアを
後押ししてくれる追い風

私はいつも、手持ちの機材を少なめに抑えてきました。初めの頃は資金面のことを考えて、後々は信念によって。私は身軽に旅するのが好きです。レンズを1本だけ持っていこうと決めたとき、私はほぼいつもSIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Artを選びます。端的にいって最高の1本です。私のフルサイズカメラに装着すると、軽くて速い撮影システムができるので、物事に素早く反応し、瞬間をまさにそれが起こっているなかで捉えることができます。

私は美しいものや存在を撮ることが好きです。しかしながら、これは美の基準がどうという話ではありません。私自身が囲まれていたいと思う、私をインスパイアする何かです。このプロジェクトの題材を探す際、私は本当の自分に目を向け、何かを切望するその気持ちに従いました。

毎年、木々が緑になり、空気が暖かくなって鳥が囀り出すこの時期になると、人生の喜びが開花します。私は自然のなかに出ていき、芝生の上に身を投げ出して、春を感じたり、花の匂いを嗅いだりしたくなります。

今年は、一年に及ぶロックダウンとステイホームの後ということで、この欲求がいつもより特に強いようです。

私はこの気持ちを捉え、自分なりの写真で表現したいと思いました。

正直、私は何千ものレビューを読み、最新機能の情報を常に追っているようなテクノロジーおたくではありません。私にとって、新しいレンズを使うときの実際の気持ちの方が、技術的なスペックよりよっぽど興味深いのです。たいてい私はお決まりの機材の組み合わせを使うので、新しい焦点距離に対して気持ちが高揚することはそうそうありません。しかし、今回の新しいSIGMA 35mm F1.4 DG DN | Artには、確かに、とても興味を惹かれました。それはこのレンズが今までのものと比べよりオートフォーカスが速く、重量が軽くなっているからです。

さらに、今回SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Artから新しくなったもののなかに絞りリングがありますが、より機械的に調整できるようになったことがとても良いと思っています。また、全般的にこのレンズは既存機種と比べより頑強に感じます。この点も評価すべき点で、なぜなら私はカメラバッグに機材を投げ込むような人間だからです。

概して私は、新しいSIGMA 35mm F1.4 DG DN | Artの、その美しく自然体な見た目、頑強なつくり、そしてとても速いオートフォーカスによって、素晴らしいレンズであると確信しました。日々のパートナーとして、このレンズを使うのを楽しみにしています。