28-105mm持ってブラブラ

シグブラ｜第284回

三井公一「シグブラ」

November 13, 2024

新しいズームレンズ「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」が登場した。広角域から中望遠域までズーム全域でF2.8と明るく、このレンズ1本で日常的なシーンなら気軽に撮れる仕様がうれしい。
頼りになるこの新製品を「SIGMA fp」に装着して、秋の都内をブラブラしてみた。

「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」はブラブラスナップ撮影に向いている。銘レンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art」もいいが、こちらの方が望遠域に強いのがうれしい。気になった寺社の様子もズームリングを繰るだけでたぐり寄せることが可能だ。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

この「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」は明るく高倍率なのに質量が1キロを切っているのがいい。また絞り開放からシグマらしいシャープな像を提供してくれるのが頼もしい。石碑をアップで撮ったがイメージ通りの仕上がりだった。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

ズーム全域でF2.8と明るいので、暗所でも速いシャッタースピードを切れるし、絞り開放でボケを活かした絵作りも楽しめるのだ。このカットはのぼりにピントを合わせ、階段を上ってくる人をぼかしてみた。「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art」とは違う表現が試せるのが面白い。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

都内はようやく秋らしくなってきた（とはいっても11月になっても20℃を超える日も！）。ジャケットを羽織るようになって一番うれしいのはポケットが増えることである。スマートフォン数台や、デジタルカメラのバッテリー、メモリーカードなどを日ごろから持ち歩いているので、それらの収納場所が増えるのがいい。小さい「Iシリーズ」レンズならポケットに入れて持ち歩くこともできる。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

しかし今年も紅葉は遅くなりそうだ。よく訪れる都市公園のモミジを見に行ったが、まだ青々としていた。この「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」、オートフォーカスがピタリと決まるので、撮影がとても気持ちいい。ボケが気に入るようにフレーミングしながら、「SIGMA fp」に装着した「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」をのぞき続けた。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

標準域をカバーする高倍率ズームレンズはやはりオールマイティーで使いやすい。ブラブラスナップから、旅行、ポートレート撮影まで大いに活躍しそうである。F2.8通しという明るさと、1キロを切る軽さがそれをグンと増幅してくれる。個人的には撮影に没頭するため「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」の装着をオススメしたい。

【使用機材】 fp , 28-105mm F2.8 DG DN | Art

10年以上つづいているこの「シグブラ」だが、次回で最終回となる。シグマ製品を手に、日本だけでなく海外もブラブラしてきたが、12月の更新をもって終了だ。最後には「アレ」を持ってブラブラしようと考えているところである。

湯島天満宮

使用機材

レンズ交換式カメラ

スチルレンズ

28-105mm F2.8 DG DN | Art

三井公一

フォトグラファー

1966年神奈川県生まれ。新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。

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