晩夏の多摩川ブラブラ

シグブラ｜第280回

三井公一「シグブラ」

September 11, 2024

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

9月に入ってもう半ば。しかし、まだまだ暑い日が続いている。前回、夏の残り香を撮りに行ったはずだが、その余韻が濃厚に漂っている感じだ。そんな中、久しぶりに自転車で多摩川周辺をブラブラしてみた。今回は「SIGMA fp」に「SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」を装着してポタリングを楽しんだ。

世田谷区の多摩川サイクリングロードから走り始める。とはいってもカメラを提げての、のんびりとしたポタリングである。途中、調布市にある「多摩川自然情報館」に立ち寄って、川に生息する生き物たちの勉強をした。窓からは土手越しに多摩川がわずかに見えた。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

舗装されたサイクリングロードは走りやすいが、堰や淵が気になって土手下の未舗装路に降りるのが楽しい。河川敷では月末に開催予定の調布花火大会に向けて準備が進められていた。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

先の台風の影響で多摩川の水量は多かった。堰の脇にある魚道では、取り残された鯉がゆらゆらと力なく泳いでいるのが見えた。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

のんびりとペダルを漕いで中央本線の多摩川橋梁までやってきた。河川敷のグラウンドにあるベンチに腰を下ろして後ろを振り返ると、先ほどくぐった橋の上に多摩モノレールが行くのが見えた。実にのどかである。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

一休みしたあとさらに上流の八高線の多摩川橋梁までやってきた。ここには1945年に起きた八高線列車衝突事故のモニュメントがある。終戦直後、豪雨の中で列車同士の正面衝突事故が発生し多くの方が亡くなったのだ。のちに川から引き上げられた車輪がここに設置されたのは2004年のことだそうだ。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

このあとは多摩川から離れて浅川沿いを進んだ。「SIGMA fp」に「SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」の組み合わせは、走りながら発見した被写体を捉えるのにちょうどいい感じ。軽量コンパクトだし、16mm〜という画角が使いやすい。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

浅川を走って多摩川に戻り調布まで帰ってきた。走行中は涼しいが停まると暑い！競輪場の前でも花火大会の仮設スタンドの工事が行われていた。
日が短くなって影が伸びるのが早くなってきた。気温は晩夏だが、確実に夏が終わろうとしているのを感じる。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

近ごろは9月以降でも開催される花火大会が多い。地元の世田谷では10月に入ってからやるようだ。暑さや警備、その他もろもろの関係のようだが、やはり花火は7月か8月に見たいと思うのである。開催日に台風が来ないことを祈りたい。

【使用機材】 fp , 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

のんびりと多摩川近辺をブラブラと約70キロ走った。伸び放題だった夏草が刈られ、トンボやセミが少なくなり、日没が早くなったのを感じた。しかし暑さは健在であった。
この感じで行くと秋が極端に短くて、いきなり冬になるような予感だなあ、と思いつつペダルを漕いで帰途についたのであった。

調布市多摩川自然情報館

使用機材

レンズ交換式カメラ

スチルレンズ

16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

三井公一

フォトグラファー

1966年神奈川県生まれ。新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。

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