F1.2で湯河原ブラブラ

シグブラ｜第271回

三井公一「シグブラ」

April 23, 2024

最近はもっぱら「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」ばかりを使っている。軽量コンパクトさもあるが、やはり描写が気に入っているからだ。スナップ撮影だけでなく仕事のポートレート撮影でも活用している。「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」と同様に外せないレンズになりそうである。
さて、今回は湯河原で知人の写真展を鑑賞したあと、近隣の森林公園に足を延ばしてみた。ボケが美しいこのレンズは午後のひとときを楽しいものにしてくれた。

桜の時期が終わりを迎え、新緑の季節になってきた。川沿いの木々には若々しく柔らかい緑の葉が光っている。「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」はオートフォーカスも素早く正確だ。狙った葉先にススッと合焦した。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

渓谷に沿って作られた遊歩道を進む。足元では清冽な水が豪快に流れていく。崖から落ちてくる飛沫もキラキラと光って美しい。その様子を絞り開放で捉えた。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

ちょっとした広場には休憩する椅子が置かれていた。ここに腰掛けて目を瞑ると、渓谷を流れる水の音と、ときおりさえずる鳥の声のみが耳に入ってくる。いい季節になったものだ。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

ここは温泉街にほど近い公園なのだが、平日ということもあり人も少なく、静かなひとときを過ごした。のんびりと「SIGMA fp」を手にブラブラと歩く。F1.2に絞りを開けられる明るさの場所を選びながら撮り進んだ。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

水辺の社にはおびただしい数の賽銭が投げられていた。1円玉が多いがよく見ると海外の硬貨も見つけることができた。「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」の写りは素晴らしく、使い込まれた硬貨のディテールまでF1.2で写しだしてくれる。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

近くにあった社殿には御輿が鎮座していた。ガラス越しに「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」で狙ったが、年代物のそれを克明にこのレンズはキャプチャーしてくれた。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

手水舎を撮った。ひしゃくの質感と水面の雰囲気が実にいい感じに。今回使用したカットは「SIGMA Photo Pro」を使っていろいろとカラーモードを変更してみたが、この「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」での絞り開放カットと「シネマ」、「パウダーブルー」、「フォレストグリーン」、「ウォームゴールド」との相性がいい印象を受けた。このレンズを手に入れたらぜひ試していただきたい。

【使用機材】 fp , 50mm F1.2 DG DN | Art

ついに発売された「SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art」。開放値F1.2の50mmとしては小さくて軽く、ボケ味もキレ味も極上で、購入者の反応も上々のようだ。Lマウントユーザーはもちろん、ソニー Eマウントユーザーにも楽しんでもらいたいレンズになっている。入手したら「F1.2」でのブラブラ撮影を楽しんで欲しい。

湯河原町

使用機材

レンズ交換式カメラ

スチルレンズ

50mm F1.2 DG DN | Art

三井公一

フォトグラファー

1966年神奈川県生まれ。新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。

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