2月の小田原ブラブラ

シグブラ｜第266回

三井公一「シグブラ」

February 15, 2024

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

小田急線に乗って小田原を訪れた。この街は山と海と街がちょうどいい距離感にあり、歴史もあってよくブラブラしにくるエリアである。小田急線、JR線、東海道新幹線、大雄山線と交通の便もよく、カメラを肩から提げて歩くのにオススメの場所だ。そういえば過去にシグブラフォトウォークを開催したこともある。今回は「SIGMA fp L」と「SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary」を手に、お気に入りの海沿い付近を撮り歩いてみた。

観光客で賑わう小田原駅を抜け、撮影やフォトウォークでお世話になっている「nico cafe」にお邪魔した。古民家をリノベーションしたこのカフェは、飲み物も食べ物も美味しく、リラックスできる雰囲気なのでよく立ち寄らせてもらっている。コーヒーをいただきながら本日のルートを思案した。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

海に向かって歩き、いにしえの歓楽街・抹香町をブラブラと。かつての雰囲気はだいぶ失われつつある。しかしよく見ると面影を発見することができるだろう。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

「SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary」はスリムかつコンパクト、そしてほどよい明るさでブラブラスナップには好適である。やや長めの視線も使い込んでくると実に楽しい。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

それでいて描写もなかなかである。工場脇に積み重ねられた金属製のドラム缶とトタン壁の質感が素晴らしい。「Iシリーズ」のビルドクオリティは使っていて実に頼もしいのである。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

「SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary」のボケ感も気に入っている。柔らかで自然なそれは、絞り開放でつい撮りたくなってしまうほど。スナップ撮影はもちろんのこと人物撮影でも活躍するレンズだと言える。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

抹香町からいくつかの寺と神社を経て海に出た。西湘バイパス下のトンネルから相模灘を見ると「いずも型自衛艦」が浮かんでいた。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

小田原の街は「街かど博物館」として、昔からある店舗など20軒がショーケースの一部などを利用して、歴史や文化を伝える展示を行っている。ここでは「ぶり」漁の写真と解説が飾ってあった。これらを訪ね歩くのも面白い。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

また小田原は「ちょうちん」が有名だ。「小田原ちょうちんまつり」では数々の「小田原提灯」を見ることができるが、昭和7年建設の旧網問屋を利用した「小田原宿なりわい交流館」でもその雰囲気を感じることが可能である。ここはあがって休憩もできる。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

旧東海道エリアから再び相模灘へ。この「御幸の浜」は手軽に海に出られるのがいい。三浦半島や遠くに大島を臨めるので気持ちがいいのだ。画面左下には真鶴半島の三ツ石とともに初島が確認できる。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

波打ち際に座って寄せては返す波を撮るだけでも楽しい。運ばれてくる暖かな湿り気は2月とは思えない春を感じさせてくれた。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

位置的に富士山を見ることはできないが、箱根外輪山から伊豆半島の向こうに沈む太陽を眺めるのもオツなものである。

【使用機材】 fp L , 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

いつ来ても何度来ても楽しく、そして懐かしい雰囲気を味わえる小田原。自分は小田急ロマンスカーに乗ってくることが多いが、ちょっとした旅気分が味わえるので猛烈にオススメである。ブラブラにぜひ。

御幸の浜

使用機材

レンズ交換式カメラ

fp L

スチルレンズ

90mm F2.8 DG DN | Contemporary

三井公一

フォトグラファー

1966年神奈川県生まれ。新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。

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