SIGMAについて
MASTERING OPTICS

Sigmaは、レンズおよびカメラの製造販売を行う日本のメーカーです。神奈川県に構える本社と、福島県の会津工場を本拠地として生産活動を行っています。
1961年に創業者の山木道広が創業し、現在は息子である山木和人が代表を務める家族経営の企業です。常に自由な発想でものづくりに取り組むSigmaの企業風土は、家族経営を続けることで得られる独立性に裏打ちされています。
1973年に設立された会津工場は、Sigma唯一の生産拠点です。生産拠点を会津の一か所に定めつつ、サプライチェーンを含めたすべての生産活動を日本国内で完結させることに重きをおいています。この生産体制により、開発や設計から、レンズの研磨、プラスチック成形や金属加工、組み立てに至るまで、製造プロセスのあらゆる段階で、迅速な対応、部門・企業間の緊密な連携、厳格な品質管理を実現しています。また、地域に根ざすことで地場の文化を支えるとともに、豊かな製造技術や専門知識、職人の技能を継承し活かすことができるのも大きな利点です。

Sigmaの起源と基盤は日本にありますが、同時に、普遍的でグローバルな価値観を大切にしています。撮影の道具を手がけるメーカーである私たちは、世界中のあらゆる撮影者の方々に、当社製品を通して自由に、気軽に写真や映像づくりを楽しんでいただきたいと考えています。私たちが販売やサービスを世界規模で拡大し続けているのもそうした理由からです。グローバル社会の一員として普遍的な価値を尊重し、事業を展開するあらゆる地域で人々の幸福に貢献することは、私たちの存在の根幹をなすものです。

Sigmaは、本物の品質と革新性こそが何より大切だと信じています。会津工場から出荷されるすべてのレンズ、カメラ、アクセサリーは、使う人の期待を超えるよう設計されています。写真家や映画制作者がSigmaの製品を手にするとき、新たな表現の可能性とともに、信頼できる撮影道具としてのクオリティを確信できるのです。

"The art of Engineering. Engineering for Art."
芸術の域まで技術を高め、技術を芸術に尽くす
写真の誕生から約2世紀。今や写真は、私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。しかし、これほど遍在しているにもかかわらず、写真を撮るということ―光学、化学、そしてデジタルプロセスが融合し、一瞬の出来事を捉え、保存する―その一連の現象と経験は、今もなお私たちの心を捉えて放しません。それは、たとえ一枚の写真であっても、それを撮る人の目に映る世界を宿した、その人と同じくらいかけがえのないものだからかもしれません。
私たちのものづくりの哲学は、そうした写真が持つ、尽きることのない可能性を原動力としています。表現する人々の情熱に応え、これまで切望しつつも叶わなかった光景に出会える。そんな既存の枠組みを超えた撮影道具の実現を追求し続けています。